Fiat Scudo(フィアット スクード)

Fiat Scudo(フィアット スクード)

モデル概要

2007年に発売され、2016年まで製造されていました。ディスパッチやエキスパートなどを生産するPSAプジョーシトロエンとの合併で生産されていましたが、フィアットは2012年に合併を解消しました。フロントガラスは急カーブを描き、大きなヘッドライトとお馴染みのフロントグリルを備えたクサビ形のフロントエンドを形成しています。

スクードにはショートホイールベースのロールーフ「L1H1」、ロングホイールベースのロールーフとハイルーフ「L2H1」「L2H2」、そしてL1H1とL2H2をベースにしたクルーバン2モデルの計5種類のボディスタイルが用意されています。パネルバン、クルーキャブ、プラットフォームシャーシキャブとして利用できます。

標準仕様で1000kg、マキシは1200kgの積載量を誇り、ユーロパレット押し込むことなく積載することが可能です。また、重荷重に対するためにリアに輪サスペンションを装備することも可能で、さらにツインスライドサイドドアもオプションとして用意されているため、アクセスも容易にできます。

どのモデルを選択してもイギリスの道路の凹凸をうまく吸収してくれ、しっかりとしたドライブエクスペリエンスを提供してくれます。スクードは小回りが利き、運転席からの視界も良いため、限られたスペースでも自信を持って操作することができます。コーナリングに優れ、暗転性と俊敏性を備え、車体の傾きが少ないです。

性能/機能

フィアットは自社でもディーゼルエンジンを作っていますが、プジョー、シトロエンとの共同開発なので、プジョーのディーゼル3種類から選べます。1.6Lと2.0Lがあり、1.6Lは89hpと180Nmのため少し物足りないかもしれません。2.0Lは126hpと320Nmまたは161hpと340Nmから選択でき、十分な牽引力を発揮します。

1.6LはL1H1モデルのみで選択でき、2.0LはL2モデルのみとなります。ハイルーフのL2H2モデルには126hpのバリエーションのみが用意されています。1.6Lディーゼル車の複合燃費は40.9mpg、CO2排出量は182g/kmを記録しており、L1H1のシトロエン ディスパッチとプジョー エキスパートを上回っています。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、スプリング、ダンパー、アンチロールバーで全周独立、リアはトレーリングアーム、スプリング、傾斜ダンパーを採用しています。ブレーキが1.6Lがフロントベンチレーテッドディスク、リアドラム、2Lモデルはリアディスクになります。

ABSブレーキは標準装備で、エアバックは装備されていますが、さらにオプションで追加することもできます。緊急時にはドライバーの制御を助ける電安定制御システムを指定することができ、これはより高度なバンにのみ装備される機能です。また、坂道での後退を防止するヒルホルダーも装備されています。

インテリア

キャビンエリアはモデルによってフロントシートが2席または3席となり、ストレートな作業環境を提供しますが、大人3人は窮屈です。ダッシュボードは乗用車並みで、ダッシュトップには収納スペースがいくつもあります、ステアリングホイールは高さ調節ができるため、使いやすくなっています。

移動中の荷物の動きを妨げないよう、8つのタイダウンポイントが用意されていますが、もし使い忘れて荷物が前に滑ってしまっても、荷台のキャブ端に設けれた顕著なリップが役に立ちます。ハーフハイトの保護パネルやロードレストフレームに荷物をぶつけたりしないように、リップが設けられています。

サポート力のあるシートは長距離を快適にし、フロントフルハイトバルクヘッドを追加したコンフォートトリムを選択すれば、騒音は大幅に低減されます。大きなグローブボックスとドアポケット、助手席側ダッシュボードトップの不快収納ボックスとその他の小さな収納スペースなど適度な収納スペースが確保されています。

標準的な積載量はバンのホイールベースに応じて5.3m³または6.1m³ですが、Moduworkロード ウィズ コンパートメントを使用すると0.5m³増えます。これにより、助手席はワークステーションとなり、荷室が拡張されます。また、バンのMAXiバージョンでは4mまでの長さを輸送することができます。