Renault Alpine GTA/GTA Turbo(ルノー アルピーヌ GTA/GTAターボ)

GTAは1984年末から1995年にかけて生産されたスポーツクーペになります。GTAは1991年にA610に置き換わり、アルピーヌA310とレイアウトやエンジンなど多くの特徴を共有しました。GTAはアルピーヌがルノー傘下で発売した最初の車で、初期モデルにはルノーの部品が多く使用されていました。

先代のアルピーヌA310のシルエットを踏襲し、ボディと一体化したバンパーや大型リアガラスを備えた三角形のCピラーなど、現代的なデザインが採用されました。先代モデルと同様に、V型6気筒PRVエンジンを搭載したリアエンジンレイアウトで、ボディパネルにはポリエステル樹脂やグラスファイバーが多用されました。

レーサーではなくロードカーであるGTAデザインブリーフには、アクセス性、スペース、快適性、安定性、操作性など使い勝手の向上が求められていました。その結果アルピーヌというよりも明らかにルノーに近い、はるかに大人びたコンセプトで明らかに日常的な運転を念頭に置いて設計されました。

このモデルに見られるタービンはブレーキを冷やすと同時に、おホイール周辺の乱気流を低減させます。なお、自然吸気エンジン搭載のGTAにはホイールの面を完全に閉じたユニークなホイールも用意されていました。乗り心地を犠牲にすることなく優れたハンドリングを実現しています。

ポリエステル樹脂などによって重量は1140kgに抑えられています。エンジンは158bhpのキャブレター式2.9Lと197bhpの2.5Lターボの2種類のV6から選択できます。2.9Lのキャブレターは複雑なソレックス製で、燃料をスムーズに供給するためにはバキュームパイプを細かく調整する必要があります。

ドラッグ係数が0.30以下の2.5L V6ターボモデルはドイツのライバルよりも速い面があり、特に背現速度以上では速かったです。5速マニュアルギアに組み合わされた200馬力のパワーは、最高速度240km/hで加速は0-100km/hを7秒になります。

ペダルボックスはかなりきつく、ギアレバーも巻き込んでしまいます。センターコンソールからドライバーの足元へ流れるように配置されています。運転席から見ると、メータークラスタはスピードとエンジン回転数を伝える2つの目立つオレンジ色のダイヤルと、その間に装着された小さなブースト系を備えています。

スペック

エンジン	2,458cc V6
出力	197bhp/5,750rpm
トルク	290Nm/2,250rpm
最高速度	250m/h
加速	0-100km/h 7秒
ボア×ストローク	91mm×63mm
駆動	後輪駆動
ホイールベース	2,339mm
全長/全幅/全高	4,330mm/1,754mm/1,197mm
車両重量	1,190kg