レストアと大規模修繕

レストアと大規模修繕

レストア・大規模修繕のススメ

1980年代から90年代にかけて生産された輸入車の多くは現代の水準から見ても塗装や防錆処理の品質が高いとはいえません。エンジンそのものは頑丈にできてはいますが、補機類や足回りなど経年劣化により交換を要するものも増えています。

YMワークスでは大阪本社の自社認証工場と近隣の提携板金修理・塗装工場の協力により、レアモデルを中心に、車体・エンジン・足回り・電装系・内装等の大規模修繕を承っています。中にはパーツの入手が困難なものも少なくありませんが、英国を中心に欧州各国で構築してきた独自のネットワークでご要望にお応えしています。

レストア・大規模修繕の概要

フルレストア中のプジョー 106ラリー16V
フルレストア中のプジョー 106ラリー16V

レストア(restore)は直訳すれば回復・復元。自動車の場合にはビンテージカーを走行可能な状態にしたり、新車同様の状態に再生したりすること指します。

狭義的にはボディを単体のホワイトボディ状態にし、エンジン・補機類・足回り・内装等から再塗装を行うフルレストアを指すこともありますが、これらの部分的な作業項目も総称してレストアと呼んでいます。

大規模修繕とはエンジンや補機類を降ろした分解整備・修理、足回りの全面的な刷新を図る等の大掛かりな整備・修理をいいます。レストアの工程には大規模修繕を伴うことが多く、エンジンや足回りに関する部品を完全に撤去した状態で部分的にでも再塗装を行うことが効率的かつ車両の延命に効果的です。

YMワークスでは大規模修繕を行う場合に各部の再塗装をオススメしています。

目的・ご予算に応じたレストア・大規模修繕

YMワークスでは目的やご予算に応じて輸入車のレストアや大規模修繕のご相談をお受けしています。フルレストアまでいけば金額的にも現実的ではありませんが、重点対策部位を決めていただくことで、より現実的な金額での施行が可能です。作業・塗装範囲は個別にご相談に応じます。

  • エンジン・ミッションのオーバーホール、補機類等の全面的な交換とボディ全塗装
  • 足回り・駆動系の全面的な交換とボディ全塗装
  • シート張替・内装のフルリペアとボディ全塗装
  • フルレストア

YMワークスでのレストア・大規模修繕の流れ

  • お電話、メール等でのご相談ください。入庫日程の調整をいたします。
  • 入庫、現車を状況確認
  • レストア・大規模修繕プランとお見積りのご提示
  • ご相談後、レストア・大規模修繕内容の確定(状況によっては再度入庫日程の調整)
  • 追加パーツの手配、作業開始
  • レストア・大規模修繕作業(状況により塗装作業と同時進行)
  • お引き渡し

納期について

各部の大規模修繕と再塗装までの納期は概ね1-2か月程、フルレストアの場合は1年位見ておいた方がいいでしょう。工場の稼働状況やパーツの入荷状況でも大きく変わってきます。あくまで目安とお考えください。

その他、注意事項

塩害によりダメージを受けたフォーカスRS Mk2の足回り このような場合の分解・研磨・再塗装等も実施しています
塩害によりダメージを受けたフォーカスRS Mk2の足回り このような場合の分解・研磨・再塗装等も実施しています

一部の補修パーツは入荷までにお時間をいただくものもあります。ご相談・入庫は余裕のある日程でお願いいたします。

輸入車のレストアには資料や部品の確認にかなりの調査と時間を要することが少なくありません。レアモデル等ではさらにその傾向が顕著です。お手持ちの資料等がありましたらお貸しいただけると幸いです。

作業実績

プジョー106ラリー16Vのフルレストア例(106再生計画)

プジョー 106ラリー16V フルレストア車
プジョー 106ラリー16V フルレストア車

1年半程の期間をかけて準備・施工した最初のフルレストア例です。ホワイトボディ状態までバラせるものは全てバラし、機能部品、目に見える・手に触れるパーツは惜しみなく新品パーツを使用しました。

スポット溶接・ボディ補強を施し、高品位な全塗装を行ったうえで、エンジンには人気のポート拡大・研磨加工に加えオーバーサイズピストンを投入、ミッションはフルオーバーホールしてLSDを組込んでいます。

エアコン関係やオルタネータ、ラジエーター他の補機類も全て新品を装着。人気のチューニングを施しつつ、新車以上の仕上がりを実現したといってもいいでしょう。2013年のフレンチブルーミーティングで公開展示し、絶大な支持を集めました。

現在、中古車として入庫しており販売中です。以下のページにて車両情報とともに施工内容等をご紹介しておりますので是非ご覧ください。

プジョー205GTIのフルレストア

プジョー205GTI フルレストア車
プジョー205GTI フルレストア車

プジョー106の次に取り組んだのが往年の名車「プジョー205GTI 1.9」です。

若干、工程・作業を簡素化しましたが106の1号車と同様の手法でフルレストアを実施しています。

完成車は2014年のフレンチブルーミーティングで公開展示、106と同様に高い評価をいただきました。

フォード レーシング プーマ

フォード レーシング プーマ レストア車
フォード レーシング プーマ レストア車

ヨーロッパフォードのWRCキットカーのベース車として知られる500台限定のレアモデル「レーシング プーマ」。

この個体はエンジンを降ろした後、エンジンルーム内とボディを再塗装。

インテリアでは内装・シートの張替を中心に施工しています。