新興ブランドタイヤをテスト NEXEN N6000

新興ブランドタイヤをテスト NEXEN N6000

NEXEN(ネクセン)社のニューモデル NEXEN N6000

従来通り、MICHELIN、PIRELLI、DUNLOP は継続して取扱いますが、選択肢の一つとして新興ブランドのタイヤもあわせて扱おうと考えています。

理由は概ね以下の通りです。

1.圧倒的なコストパフォーマンス
  何よりも重要な課題。欧州・国産メジャーブランドの半額以下で一台分が工賃込で組めること。

2.新興ブランド製品の品質向上
  多くはアジア製ですが、いくつかの新興ブランドは、国産や欧米のメジャーブランドと肩を並べる製品を製造できる技術を持ち始めたこと。また、モータースポーツに積極参加しているメーカーもあり、性能のみならず、外観上のポイントとなるトレッドパターンのデザインも向上していること。

3.欧州市場でも受け入れられている実績
  速度域、路面状況など、日本よりもはるかに厳しい走行条件の欧州市場で、定番になりつつあるブランドも多数存在すること。ちなみにMUSKETIERも韓国第2位のタイヤメーカー、KUMHO(クムホ)と協力関係にあります。

4.輸入車用サイズが豊富なラインナップ
  標準的なサイズはもちろん、プジョー各車の特殊なサイズもカバーする豊富な製品ラインナップを持つブランドも多いこと。  

正直なところ、抵抗が全くない、というわけでもないので、実際に、いくつかのブランドのタイヤをテストしてみることにしました。

今回テスト用に選んだのが韓国第3位のメーカー「NEXEN(ネクセン)社」のニューモデル「NEXEN N6000 205/40ZR17 84W」。テスト車両は「206RC」。選択基準、コンセプトは、

  • 台湾、韓国の製品なら、比較的高水準の品質と思われること。
  • 標準装着の「PIRELLI P7000」に近い、適度なスポーツ性と快適性、ドライ、ウェットでのコントロール性のバランスが取れていそうなモデルであること。
  • トレッドパターンも国産新世代タイヤ風で、見た目も良いこと。

早速装着・・・。組み込みはスペシャルステージにて行ってもらいました。

担当の同社チーフメカ、米田氏によると

  • 若干、大きめに作られているが、比較的軽め。
  • ビード部の作りが凝っていて、エア漏れの心配がなさそう。
  • 排水性もよさそうなトレッドパターン。
  • サイドウォールもしっかりしているし、ホイール装着時の見た目も良い。
  • 近年の新世代タイヤの設計思想が随所に見られる。
  • バランサーでのウェイト誤差が10-20gの範囲内で製造精度も高い。

装着後の試走はウェット状態、当然、それなりの速度域でしたが、かなり感触は良く、街乗りレベルで不満が出ることはまず、ないだろうとのこと。

ドライ路面となった帰り道でも、ロードノイズと段差通過時の突き上げ感の減少は確認できました。一皮むけたら、もう少し踏み込んだレポートをお伝えします。

NEXEN N6000 テスト続報

NEXEN N6000の206RC装着テスト続報です。より、一般的な使用状況に近いと思われる、下記の走行テストを行いました。(テスターの主観的要素が多数入るのをお断りしておきます)

1.首都高速環状線、湾岸線での中・高速ステージ。(ドライ)
2.低速タイトコーナーが続く一般道。(低温ドライ)
3.R357を中心とした幹線道路、一般道路。(ドライ・ウェット)

結論から言うと「ほぼ、あらゆる面で標準装着タイヤのP7000と同等以上の性能を持っていて、快適性、静寂性等はP-Zero Neroに近い一面もあり、かなりのハイパフォーマンスタイヤである」と言えると思います。
#テスターは同サイズのP7000 2セット、P-Zero Nero 1セットを個人的に使用済み。

首都高速の流れをちょっとリードするぐらいのペースでは、中高速コーナーの安定性はしっかりしています。継ぎ目を乗り越える際の突き上げ感もかなり緩和され、ロードノイズも大幅に減少しました。このあたりはP-Zero Nero並みでしょう。

さらに上の高速域での特性までは試していませんが、これで、東名の御殿場-秦野中井あたりの上下線をドライ、ウェットともにまずまずのペースで走れれば、冒頭の「ほぼ」という表現をしなくてもいいと思います。

タイトコーナーの続く一般道路では、アイスアラートの出ている外気温でも、グリップ感、切り返し時の追従性もまずまずな上、ステアリングの切り増しもそこそこ許容してくれます。幹線道路の走行では欠点が見当たりません。

気になるところといえば、僅かではあるが、回頭時の切れ込みが大きいように感じることと、高速ブレーキング時の減速性能はもう少しあってもいい、という程度。まあ、一般的な使用状況下では気にならない範囲でしょう。あとはブランドイメージ・・・(笑)

総括として、タイヤに求められる性能は使用状況やユーザーの好みが多岐にわたる部分があるので、今回のテストはその中の一例に過ぎませんが、新興ブランドのタイヤも選択基準次第では、かなり満足度の高いものになり得ると思います。

NEXEN社製品でのセレクトを考えると、今回は「206RC」の標準装着に代わるものとして「N6000」を選びました。高級感もあり、スポーティグレードにお乗りの方にはオススメです。もう少しドライグリップに振った「N3000」というのもあります。コンフォート性能重視なら「N7000」あたりでしょうか。比較的新しいモデルなので期待できそうです。この3モデルはZRレンジの表記がされているので、一つの品質指標にはなるでしょう。その他では、静音性に優れた「N5000」が売れ筋になっているようです。

先日、メルセデス(Aクラスですけど)の標準装着タイヤにKUMHO(マーシャルブランド)が採用されている記事を目にしました。タイヤ選択に厳しいとされているメルセデスでも・・・ですので、時代の流れを感じます。

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