Fiat Fullback(フィアット フルバック)
モデル概要
フルバックは基本的に三菱L200のリバッジになります。独自のグリルデザインと微調整されたヘッドライトはありあますがそれ以外に見分ける要素はあまりありません。三菱と同様、フィアットも四輪駆動、頑丈なスタイリング、オフロードでの信頼性は十分にあります。ブレーキ付きトレーラーに取り付けた場合、3.1トンの牽引も可能です。
フルバックにはSXとLXの2つのトリムレベルがあります。ベーシックなSXはリモコン式セントラルロック、Bluetooth接続、エアコンなど充実した装備が搭載されています。LXグレードになると、キーレスエントリやリバースカメラを備えた6.1インチのタッチスクリーンなど、さらに便利な機能が装備されています。
ステアリングは軽快で、ちょっと離された感じもするがこれだけ大きな車としてはかなり活発で、フロントエンドのグリップも十分で、街中の渋滞でも安心感があります。サスペンションはソフトで、路面の凹凸を唐突に感じるかもしれませんが、ボディロールは十分です。
プロフェッショナルシリーズの中でも、特に頑丈で、どこにでも行ける車です。ABS、ブレーキアシスト、アクティブスタビリティコントロール、ヒルスタートアシスト、そしてトレーラースタビリティアシストも全車標準装備です。また、後部キャビンには2つのIsofixマウントも装備されています。
性能/機能
2.4Lターボディーゼルは2種類から選択できますが、トリムレベルと連動しているため、組み合わせることができません。基本的なフルバックSXには150hp、LXとクロスには181hpが搭載されています。ギアボックスは6速マニュアルが搭載されており、オプションで5速オートマがあります。
オフロードでは太いタイヤ、4輪駆動システム、高い地上高によって軽快に走ることができます。最上級のフルバック・クロスにはロック式リアディファレンシャルが装備され、かなり過酷な状況でないかぎりはある程度の状況下では抜け出すことができます。これは軽いオフロードぐらいでしたら、そこまで必要ではありません。
三菱の4輪駆動システムは2WD High、4WD High、4WD Low、センターデフ付き4WD Lowの4つの設定があります。ドライバーは時速100km/hまでの速度で2Hi~4Hiを選択できます。最大アプローチアングルは30度、最大デパーチャーアングルは22度で、地上高は205mmです。
低出力モデルは複合サイクル燃費44.2mpg、CO2排出量169g/kmと、非常に競争力のある数値になっています。178bhpの高出力モデルは42.2mpg、173g/kmとほぼ同等ですが、パワーを上げれば実燃費の差はもっと大きくなるかと思います。オートマチックモデルでは公式では39,2mpgに低下し189g/kmに上昇するとされています。
インテリア
日産キャシュカイなどよりもドライビングポジションは高く前方や、速報からの視界も良好です。また、ハンドルやシートの調整ができ、調整幅もそれなりにあるため、ほとんどの人が快適に運転できるかと思います。ただ、リアエンドが高い位置にあり、リアの視認性はあまりよくありません。
ダブルキャブは後部座席でも大人が座るには十分なスペースを提供しています。リアドアのおかげでアクセスもしやすいですが、シートが低いため、後部座席の乗員は膝を立てて座ることがあるかもしれません。これはピックアップではよくあることです。フロントシートの間には収納スペースがあり、他にも狭いドアビンなどもあります。
フルバックの1.4m³の荷室は必要に応じてユーロパレットを含む膨大な量の貨物を収容することができます。奥行きは475mmで、荷物を固定するためのラッシングポイントも用意されています。基本的なリアサスペンションシステムによって最大積載量は1,045kgになります。