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モデル概要

通常のデュカトは2021年にアップデートされましたが、この電気バージョンではアップデート前に車両をベースとして作られています。フリーサイズのライバル車よりも一段進んでいるのはホイールベースのオプションでいくつかのサイズが選べるからです。

eデュカトはパネルバンだけでなく、シャシーキャブ、乗用ミニバスなど、ディーゼル車と同じ24種類のボディスタイルが用意されているのが特徴です。

パネルバンはH1、H2、H3の車高、5,413mm、5,998mm、6,363mmのボディ長、3,450mm、3,800mm、4,305mmのホイールベースが設定されています。積載量は10m³から始まり、最大17m³、最大積載量は1,885kgとなります。

ダイレクトでバランスの取れたステアリングとバッテリーの重量による低重心化により、電気自動車はディーゼル車よりも優れたハンドリングとロードホールディングを実現しています。

スムーズな電動パワートレインが坂道を楽に登り、交通に追従するのに十分なパワー提供してくれるため、かなりリラックスして運転ができます。また、高いドライビングポジションによって、目線が高くなり、全体的に視界が良いです。

性能/機能

eデュカトは47kwhと79kwhの2種類のバッテリーサイズから選択でき、どちらのバッテリーとも90kwのモーターによって駆動します。47kwhのバッテリーの航続可能距離は120マイル(約192km)になります。(欧州データ)

79kwhのバッテリーでは最大192マイル(約300km)と長くなります。このバッテリーの充電時間はおよそ4時間で100%まででき、ACまたはDC充電も可能です。(欧州データ)

90kwのモーターは最高出力90kw(122hp)、最大トルク280Nmを実現し、eデュカトの最高速度は100km/hになります。どちらのバッテリーを選んでもパワー、トルクは変わりません。

いくつかの走行モードがあり、性能と経済性のバランスを最適化するノーマル、加速時の反応を制御してエネルギー消費を抑え、航続距離を伸ばすエコ、エアコンを停止するDeactuvatedがあります。また、フルロードミッションに対応するパワーモードも備えています。

eデュカトには多くの安全装備が搭載されており、全てのバージョンには固定速度リミッターが装備されています。GVW3,500kg車では時速100km/h、GVW4,250kg車では90km/hに制限されます。

より上のグレードであるeTecnico仕様のパネルバンにはブラインドスポットモニターとリアクロストラフィックアラートが装備されており、後者はバック時に接近する車両や人を検知して、駐車スペースから安全にバックできるようにサポートしてくれます。

インテリア

電気モデルと標準のデュカトのインテリアは非常によく似ていますが、いくつかの微妙なひねりが加えられています。インテリアは豪華というより、タフで実用的で、キャブ周辺には豊富な収納オプションが用意されています。

標準トリムにはBluetooth付き5インチタッチスクリーン、オートエアコン、USB充電ポート、固定バルクヘッドなどの装備がいくつかあり、eデュカト専用に7kwと11kwの車載充電器とモード3充電ケーブルも用意されています。

eデュカトにはダッシュボード上部の運転席フロントガラスピラー脇のコーナーに小さなMopar Connectスクリーンが追加され、電気自動車の情報を提供し、バン、スマートフォンのアプリケーション、および車両管理ツール間の接続ハブとして機能します。

270度開閉のリアドア、スライドサイドドア、荷室内の複数のアンカーポイント、キャビンとリアの間の固定式フルサイドスチールバルクヘッドを装備しており、バッテリーは荷室床下に搭載されているため、荷室容積を奪うことはありません。

eデュカトは大容量と大荷量をこなす大きなバンです。リアのラゲッジスペースはディーゼルモデルと同様、幅1,870mm、長さ2,670mmから4,070mm、高さ1,662mmから2,172mmとなっています。