車内に排気ガスの臭いが漏れる原因と対処方法

トラブル症状
車の室内が排気ガス臭くなる症状です。走行中に車内で排気ガスの臭いがしたり、アイドリング中に感じるケースが多くなります。この症状はただ不快なだけではなく、一酸化炭素中毒など命に関わる事故に繋がるため、放置せずに原因の調査と修繕が必要です。
考えられる原因と故障診断
① 狭い環境でアイドリングをしている
原因
雪が積もっている環境や、狭い駐車場内などでアイドリングをしていると、車の周囲に排気ガスが溜まってしまい、車内に侵入して排気ガスの臭いがします。このような状況でアイドリングを続けてしまうと、一酸化炭素中毒に陥る恐れがあり非常に危険です。
診断方法
周囲の環境を確認し、排気ガスが滞留する恐れがないか確認が必要です。
修理・改善方法
長時間のアイドリングは推奨されませんが、必要な場合は風通しの良い場所を選ぶ、冬季は積雪に注意するなどの配慮が必要です。
② エアコンを外気導入で使用している
原因
車の空調システムでは空気を車内だけで循環する内気循環と、外の空気を取り入れる外気導入の2種類があります。外気導入は車外の空気を車内に取り込むため、渋滞中や交通量の多い道路、トンネルなど排気ガスがこもりやすい環境で使用していると、周囲の排気ガスが車内に入り込んでしまいます。
診断方法
内気と外気の切り替えを確認する必要があります。
修理・改善方法
外気導入から内気循環に切り替えることで改善します。
③ マフラーや排気パイプに亀裂や穴がある
原因
マフラーや排気パイプに亀裂や穴があると、排気ガスが漏れだし、排気ガスが車内に侵入することがあります。
診断方法
車体をリフトアップして、排気音の漏れから異常のある箇所を探します。
修理・改善方法
亀裂や穴があるパイプ、マフラーを交換することで改善します。