車内にオイル臭がする原因と対処方法

トラブル症状
車に乗っていると、車内からオイルの臭いがするという症状です。基本的に車が正常な状態であれば、オイルが外に漏れ出すことはありません。しかし、何らかの異常が発生してオイルが漏れ、さらに排気系統など高温となる場所に接触すると、オイルが熱せられて独特なオイルの臭いが発生します。特に外気導入になっている場合は、空気の導入口がエンジンルーム周辺にあるため車内に臭いが進入しやすくなります。
オイル漏れ自体も放置してよい異常ではありませんが、オイルパンなどのエンジン下部からのオイル漏れの場合は、車内で臭いを感じることはほとんどありません。車内でオイルの臭いを感じるということは、前述の通り漏れ出たエンジンオイルが熱せられている可能性が高く、最悪の場合は発火して車両火災に至る危険があるため、至急点検が必要です。
考えられる原因と故障診断
①エンジンオイル、ミッションオイル、パワステフルード、デフオイル漏れ
原因 オイルシールやパッキンの劣化によってエンジンオイルが漏れ出している可能性があります。オイルの滲みや漏れがあっても、それだけでは臭いで気づくことは稀です。車内にまで臭いが進入する場合は、排気系統や高温部に漏れたオイルが付着して気化または煙となって臭いが発生している可能性が高く、放置すると車両火災に至る危険もあるため至急点検が必要です。
診断方法
エンジンルームや車体の下部を点検し、オイル滲みや漏れの形跡がないかを確認します。特に、排気管周辺やエキゾーストパイプ周辺は念入りに確認が必要です。
修理・改善方法
漏れが発生している箇所のパッキンやオイルシールの交換によって改善します。原因の箇所によっては、エンジンやミッションを車両から降ろしての作業が必要な場合もあります。


