Mercedesbenz X-Class(メルセデスベンツ Xクラス)
モデル概要
2017年末に登場したメルセデスXクラスのプラットフォームは日産ナバラと共有しています。外観の滑らかさもさることながら、メルセデスは室内にもプレミアムなインテリアを追加しています。XクラスはGLEクラスSUVをしのぐ高級感を持ち、搭載される技術や装備のレベルも競争力があります。
日産ナバラとプラットフォームを共有しているのはメルセデスがXクラス以前にピックアップトラックを作ったことがなかったため、日産にナバラの足回りを借りて自分たちの車両を作ろうとしました。Xクラスの基盤にアンビバレントなものを感じる方もいるかもしれませんが、少なくともナバラの下支えは堅牢で信頼できます。
メルセデスはXクラスの乗り心地とハンドリングに別途取り組んでいます。Xクラスはナバラやハイラックスよりどの速度でも落ち着きがあります。また、2輪駆動モードでも安定した重さと正確さを保つステアリングがありまが、4輪駆動を選択すると、前輪が作動するため、若干の乱れが生じます。
ピュアモデルには他のモデルに比べてかなりベーシックな装備が用意されています。布製シート、17インチスチールホイール、未塗装バンパー、マットブラックグリルは形状よりも機能を重視してデザインされています。パワーモデルでは外装にクロームメッキを施し、18インチアルミとヘッドランプを装備しています。
性能/機能
XクラスにはX220d、X250d、X350dの3つのモデルがあります。220dと250dはナバラと同じ2.3Lディーゼルを搭載し、それぞれ161bhpと187bhp、220dは6速マニュアル、250dは7速オートになります。350dは254bhpの3.0LツインターボV6ディーゼルを搭載しており、最もパワフルな車両になっています。
ほとんどのピックアップトラックは荷台に何も積んでいないとき、少し落ち着かない感じがするときがあります。しかし、Xクラスの乗り心地は滑らかで、このセグメントで最も優れた乗り心地を実現しています。ナバラのシャーシにはロードチューニングされあたサスペンションが装備され広いトレッドが与えられているため安定性が高いです。
制動力に関しては、時速60マイル(約100km/h)から3.17秒で停止し、ほぼコントロールされた安定した方法で停止することができます。もちろんブレーキング時にメルセデスの重量が前方に移動するため、かなりのピッチが発生しますが、基本的に非常に高く、重い車であることから予想される以上のことはありません。
Xクラスには運手席にはエアバック一式、5席分のシートベルトリマインダー、そして歩行者を検知して停止する自律型緊急ブレーキが標準で装備されています。さらに特定の道路の制限速度を表示し、必要に応じて速度を制限するスピ―ドアシストシステムなど、プレミアムグレードの装備も用意されています。
インテリア
インテリアはメルセデスのサルーンカーと共通のロータリー式エアベントや、ブランドのトレードマークであるタブレット型インフォテインメントスクリーンなど、ピックアップの中で最もビジュアルが魅力的なモデルです。タイヤや風切り音を低減するために遮音材が追加されています。
クロームメッキのX字型吹き出し口が目を引き、驚くほど心地よい手触りです。また、中央フェイシアを覆う大きな柄のパネルが、キャビン下部のプラスチックから視覚的に開放してくれます、ダッシュボード上部には7インチのインフォテインメントディスプレイが整然と配置されています。
ドライビングポジションは高い位置に座ることになり、前方の視界は非常に良好ですが、肩越しの視界や真後ろの視界はウィンドウピラーや小さなリアスクリーンのため、より不明瞭になります。Xクラスにはバックカメラが標準装備されており、フロントとリアのパーキングセンサー、360度カメラを追加することができます。
Xクラスは何よりも機能性を重視して作られており、X350d以外は1,042kgの荷物を荷台に積むことができます。また、最大3,500kgまで牽引することができます。フィアットフルバックが3,100kg、トヨタハイラックスが3,200kgになりますので、Xクラスの方が優位に立ちます。