Volkswagen ID buzz(フォルクスワーゲン IDバズ)
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モデル概要
2001年のデトロイトモーターショーで発表されてから20年の時を経てついに販売まで来ました。車両はフォルクスワーゲンの電気専用MEBプラットフォーム上に構築されており、これはまだ新しい技術で、シュコダ、アウディなどグループ内の他のブランドで広く使用されています。
IDバズには乗用タイプと、フロントに2席または3席を備え、荷室を仕切った電動商用バン、IDバズカーゴの2種類が用意されています。フロントエンドとフロントガラスに接するボンネットが湾曲し、リアエンドははったりとし、サイドドアはスライド式になっています。ヨーロッパでは好意的な反応がある一台です。
バッテリーは床に沿って搭載されているため重心が低く、モーターを後方に配置することでフロントアクスルの上のスペースを確保し、ハンドリングを向上させました。ボディコントロールはこの種の車としてはとてもよく、ステアリングはダイレクトで重みがあります。
風切り音やロードノイズも少なく、商用車から改造された乗用車特有の揺れやガタつきはありません。カーゴバンの場合は荷台が空だと若干響きますが、トランスポートなどを乗っている方にはあまり気にならない程度です。くぼみや壊れた路面を突き破るようなことはなく、この系統の車としてはかなり洗練されています。
性能/機能
IDバズのモーターとバッテリーは今のところ1つだけで、航続距離をシンプルに保っています。バッテリーは77kwhのユニットで、204hpんpモーターと組み合わさられています。これは同じMEBプラットフォームを採用するVW ID4などの小型車のモーターとバッテリーの組み合わせとしては基本的に最大のものになります。
バッテリーは77kwhの物が搭載されています。欧州のデーターでは最大170kwのDC急速充電が可能で、約30分ほどで5-80%まで充電することができます。IDバズには双方向充電が搭載されており、バッテリーのエネルギーを停電時などに家庭用電源に供給したり、緊急時には他のEVを充電することができます。
スムーズなトランスミッションと201bhpの電気モーターによる瞬発力があり、0-100km/hを10.2秒で加速します。日常的に使うには十分な速さです。最高速度はおよそ145km/hで、比較的安価で買える電動バンが提供するものより多くの航続距離をもっており、約400kmになります。
IDファミリーの他の車種とビットを共有しているため、VWの幅広い運転支援が標準で搭載されています。歩行者・自転車検知機能付き自動ブレーキは自転車や歩行者の多い街中で役に立ちます。リアカメラやパーキングセンサー、スワーブサポートなども標準で装備されています。オプションには半自動車線変更、自動駐車があります。
インテリア
SUVのID4と多くのハードウェアを共有しており、特にデジタルインストルメントパネル、10インチのセンタータッチスクリーン、ステアリングホイール、その他のスイッチ類は他のMEB VWよりも高級にみえます。内部ではシートトリム、フロアカバー、ルーフライニングの一部に再生プラスチックを使用しています。
10インチのタッチスクリーンにはApple CarPlay/Android Autoのストリーミング、ワイヤレス充電、7つのUSB-Cソケットなどがあります。シートはかなり快適な座り心地と魅力的なフォルムでドライビングポジションを確保しており、ガラスのエリアが広いため、周囲の見晴らしは良好です。
後部座席は足元も頭上も広く、3人がゆったりと座ることができます。60/40分割式のベンチタイプのため、一部を前後にスライドさせたり、シートバックをリクライニングさせたりできます。座席はMQBアーキテクチャ上に構築された柔軟に見えるVWマルチバンとは異なり、取り外すことはできません。
バズのトランクは広く、5人乗車時でも容量は1121Lになります。中央の列を倒せば2205Lに拡張されます。後部座席は平らに折りたたんだまま、前方にスライドすることができます。積載スペースを平らな状態で使用するためには上げ床を指定する必要があります。これによって充電ケーブルを保管するスペースが下にできます。