世界で注目された映画「ドライブ・マイ・カー」の主人公の愛車SAAB 900Turbo(サーブ 900ターボ)
主人公の愛車
カンヌ映画祭で、日本映画初の脚本賞、AFCAE賞、国際映画評論家連盟賞、エキュメニカル審査員賞の4冠を獲得した村上春樹の短編小説原作の映画「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊が演じる主人公の愛車としてサーブ900ターボが登場しました。小説の中では黄色の車両として出てきますが、映画では赤色の車両が登場しています。
映画「ドライブ・マイ・カー」は第94回アカデミー賞4部門、作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞にノミネートされています。作品賞は日本映画として史上初の快挙となります。
YMワークスではそんなサーブ900を7台ピックアップしましたのでご覧ください。サーブ900ターボだけでなくコンバーチブル(オープンカー)タイプも紹介いたします。
ピックアップ車両は2ページ目からとなります。こちらからどうぞ。
モデル概要
1967年にデビューした99の発展型として、1978年に登場しました。ボディロールが少なく、アンダーステアによく耐える900のコーナーは、バンプ吸収が良好で、長い旅でもリラックスして運転することができるのでストレスがあまりありません。ステアリングとブレーキも非常によくできています。
900には2世代あり、最初の世代は1978年から1993年まで製造され、2番目の世代は1994年から1998年の間に製造されました。映画に出てきたサーブは初代モデルになります。2世代目のサーブはゼネラルモーターズのGM2900プラットフォームに基づいており、ボクスホールVectraで使用されていたものと同じです。
サーブ900はサルーン、ハッチ、コンバーチブルの形で提供されます。クラシックまたはOGサーブ900はサーブ99シャーシに基づいていましたが、米国の正面衝突規制を満たすためにフロントエンドが長くなっています。900は2ドアおよび4ドアセダン、3ドアおよび5ドアハッチバック構成で1986年からカブリオレとして生産されました。
性能/機能
サーブは1978年にBエンジンを備えた99ターボでターボチャージャーを導入し、初期の900ターボモデルにも同じエンジンが使用されました。1981年にBエンジンはHエンジンとして再設計され、1993年まで使用されていました。Hエンジンは前のバージョンと比べて耐久性に優れていました。
1980年代初頭から中期にかけて、900Turboをターボ装備の競合他社と一線を画したのはAPS(自動車パフォーマンス制御)ブーストコントローラーの開発および仕様でした。システムにはモーターブロックの吸気側にノックセンサーが取り付けられており、何らかのノッキングが存在する場合、APCシステムはウェイストゲートを開くことよってチャージ圧を下げます。
当初サーブは油冷式のギャレットターボチャージャー(T3)を使用していましたが、1988-1990年にかけて、水冷式T3が取り付けられました。1990年にサーブは米国のみのSPGモデルに三菱TE-05ターボチャージャーを取り付けました。他の国や1991年以降の米国の場合900台のターボすべてにTE-05が取り付けられました。
2リッターは当初145bhpを生成し、9秒強で100km/hに達しましたが、、新しく改良された16Sターボが英国で発売されたのは1984年になります。最新では175bhpを生成し、前のモデルよりも1秒以上早く100km/hに到達しました。フラットで安定したコーナリング、強力なブレーキ、十分なミッドレンジのパワーがすべて比類のないスタイリングを備えたタフで弾力性のある繭に包まれていました。
インテリア
内部はしっかりしていてシンプルです。湾曲したフロントガラスからの眺めは最初は珍しいように見えるかもしれませんが、明確なダッシュボードのレイアウトと適切に配置されたコントロールにすぐに慣れるはずです。
ドライビングポジションは素晴らしく、シート自体はしっかりしていて、サポート力もあり、とても快適になっています。実用性はとてもよく、トランク(ハッチバック形式)は巨大で、ラゲッジ米はフラットで、ローディングリップは低くなっています。後部座席を折りたたむこともできます。