2009年2-3月 小椋のUK訪問記

※掲載情報は2009年当時のものです。

小椋のUKレポート1:プジョー(PEUGEOT)編

小椋です。久しぶりにロンドンヒースローにやってきました。二年ぶり、えーと28回までは覚えていましたが、たぶん30数回は来ています。

1973年が初めてで、そう、いやな思い出で、初めて来た海外留学でいきなり入国拒否、6時間ほどかかってやっとの思いで説得し、どうにか日本への送還は免れました。理由はまた機会があればお話ししましょう。

そんなUKに一年ほど住んでいました。皆さんにはフランス通と思われているのですが、実は一番詳しいのはイギリスで、取引先や友人も多くいます。

早速ですが、今回のUKでの仕事を一部、ご紹介したいと思います。

実は並行輸入を始めました。というか、以前、2002年頃にプジョーの106ラリー16Vや206CC、206GTIの新車をイタリアより40~50台ほど輸入していましたので、本格的な再開ということになります。

ウチはモディファイやラリー等のイメージが強いのですが、並行輸入も得意分野。直接信頼の置けるディーラーから、中間業者を通さず買っているのが強みです。

今回の仕入れはニュー107。5Dr 1.0L 5RMT(2TRONIC)、それも乗りやすい右ハンドルです。3台購入しました。4月中旬に入荷予定です。興味のある方はお問合せください。

これから、パーツもいくつか見てきます。楽しみにしていてください。

ではまた。

小椋のUKレポート2:シトロエン(CITROEN)編

プジョーディーラーの次はおなじみのシトロエンディーラーへの訪問です。実はお客様からのご要望がありC5及びC6の中古車の商談です。ひらたく言うとディーラーデモカーです。

日本でのデモカー同様、走行は少なめで、事故等の心配(保険の先進国UKでは車体番号による修復歴管理が徹底されています)もなく、新車と比べて比較的安くゲットできます。もちろん補修部品の手配、メンテナンスは当社の得意分野ですので安心してお乗りいただけます。

CITUNING C2JWR
・多少、デカールが異なるようですが、CITUNING社の広報写真に載っているこのクルマそのものだそうで同社製他モディファイパーツ満載です。ベースは2005モデルのVTS、走行も2万kmちょっとの極上車。YMでもお求めいただけます。

CITUNING CITROEN C2 RRC(SUPER1600レプリカ)

ベース車:2005 CITROEN C2 VTS 5MT RHD
車両価格:¥2,782,500(税込)
諸費用込乗り出し価格:¥3,114,160(税込)

以下、装備品詳細。

Exterior Modifications
・Maxi Bodyconversion
 Comprises: Front Bumper, RS-R Front Grill, Rear Bumper, Front Wings, Rear Quarter Panels, Front Bumper Undertray, Arch Liners and Alloy Race Fuel Filler Cap and Body Adapter.
・WRC Rear Spoiler
・Rally Roof Scoop
・Cup Door Mirrors
・Black Short Roof Aerial
・Koni Adjustable Shock Absorbers
・Cituning Extra Low Spring Set
・Citroën Sport C2 JWRC Decal Set
・Unique Stainless Steel Exhaust with Centre Exit Tailpipe
・7.5” x 18” White WRC Modular Alloy Wheels
・BF Goodrich 225/35-18” Tyres
・Tar-Ox 340mm 10 Pot Front Brake Conversion
・Tar-Ox 330mm Rear Brake Conversion
・Aeroquip Brake Hoses

Interior Modifications
・Cobra Misano Front Seats in Black & Grey with Rear Seats re-trimmed to suit.
・OMP WRC Black Suede Steering Wheel
・Push Button Starter
・Silver 「TT Look」 Air Vent Rings
・Colour Coded Dash Surround

Engine Modifications
・Red Colour Coded Rocker Cover
・CDA Induction Kit with Cituning Installation Kit

興味のある方はぜひ、ご相談ください。

また、対応が遅れていました、プジョー/シトロエンの最新のテスター(ディーラーと同じ物)の導入も決定いたしました。これで207や407等ほとんどの対応がYM自社で可能になります。

小椋のUKレポート3:ポルシェ(PORSCHE)編

さて次はポルシェディーラーです。 何で…..?という方もいらっしゃるかもしれませんが、YM店頭でご案内しているように、今後、力を入れていきたい車種だからです。

実は、小椋は大のPORSCHEフリーク。1970年代に無謀とも思えるPORSCHE本社訪問を敢行し、いつかは扱ってみたいと思っていたブランドなのです。詳細は後々公開する新サイトでお話ししますが、既に数人のお客様にご購入・メンテ・チューニングのお世話をさせていただいています。

PORSCHE 911GT2
・今回の目玉、ブランニューのGT2!530ps、0-100km/h加速3.7S、最高速329km/hの911史上最強のターボロードモデル。正規日本仕様車価格は2,642万円(税込)。いい条件でご紹介できそうでしたが、残念ながら、ここでご案内する直前に売約済みとなりました。

PORSCHE 911GT3
・こちらは認定中古車のGT3。よりコンペティティブなGT3RS系を除けばNAモデルの最高峰。日本でもファンの多いモデルです。先日、新型がアナウンスされましたが、デリバリーはもう少し先。こちらはまだYMでもお求めいただけます。(売約済みとなってしまった場合はご容赦ください)

PORSCHE 911 GT3 2008

カラー:キャララホワイト
走行:9,800km
車両価格:¥11,865,000(税込)
諸費用込乗り出し価格:¥12,603,600(税込)
その他シルバーもあり

ケイマン、ボクスター、カイエン等他モデルも含め、ご相談を承ります。(業販可)

ご紹介しているように、YMでは原則として信頼のおける現地正規ディーラーから購入します。さらにUKでは車体番号による修復歴管理が徹底されていますので、コンディションについては問題ないと思いますが、このクラスの中古車の日本への輸入にあたっては、小椋自身が最終的に現車確認を行ったものを正式契約しようと考えております。

次回はシトロエンディーラーでご紹介していただいた「シチューニング(CITUNING)社」を訪問します。

小椋のUKレポート4:シチューニング(CITUNING)編

今日は朝早く(7:00)よりUKの中部地方Nottingham(ノッティンガム)州にある「CITUNING(シチューニング)社」へ向かいます。UKの主力モーターウェーM1を利用して片道約3時間の小旅行です。

一人旅ですが、実は今回頼れる味方が同乗???しています。

そう、カーナビのことですが。これ、非常にいい。音声ガイダンスだけでほぼ目的地にいるスグレモノです。地図で探しながら行っていた頃に比べると相当、時間が短縮出来ます。

ヨーロッパの殆どの国を旅行しましたが、個人的にはやはり一番美しいと思うのがUKのカントリーサイド。しばし休憩。

現地時間の11:00頃にCITUNING社に到着。

UKのフランス車チューナーとしては認知度のあるCITUNING社ということで、勝手な想像ですが、ECOSSE社のようなイメージを思い描いていました。が、外観からはチューナーというイメージはほとんどなく、職人工房そのものといった感じでした。

それもそのはずで、チューナーとしての活動もそれなりに行っているのですが、同社の本業というか、主要業務はクラシックレーシングカーのリストアとメンテナンスなのだそうです。

敷地・工場の中にはそうそうたるクルマ達が並んでいました。修理やリストアの必要なパーツはどうするのか尋ねたところ、ほとんどワンオフで製作しているそうです。場合によってはシリンダヘッドやブロックまで作るとか。クラシックカーレースが多いUKではこういうビジネスもあるのです。

そんな中にC2のチューニングカーが1台置かれていました。エンジン関係まで結構いじってあります。

その後、Mr.HartさんとのミーティングでCITUNING社のパーツ全般の取り扱いはじめることになりました。ご期待ください。

※同社にはシトロエン向けブランド「CITUNING」の他にプジョー向けの「PEUGEOTEK」、ルノー向けの「PRIMA Racing」があります。統括的な社名は「IN Racing」のようです。

さて、ロンドンへの帰り道、相棒はいるし、SILVERSTONE CIRCUIT / シルバーストーンサーキットへ寄ってみることにしました。この辺は前職の関係で何度か来たことがある場所です。

そして、1974年初めてF1を見たのもここSILVERSTONEでした。その時の興奮は今でも覚えています。ただ、残念なことに、日本ではF1と言えばタミヤのラジコンすらまだという時代で、東洋人らしき人には会うことはありませんでした。

次回は「SUPERCHIPS社」を訪問します。

小椋のUKレポート5:スーパーチップス(SUPERCHIPS)編

今日の目的地はBuckinghum(バッキンガム)州にあるSuperchips.LTD。そうスーパーチップス社です。

ここは1994年、306が発表された年より取引を開始しましたのでもう15年のお付き合いになります。その当時は28ピンのチップを換えるだけでパワーが上がるの? みたいな感じてスタートしましたがお客様の声は敏感で、「加速が全然違う」「燃費が向上した」等、当時としてはプジョーのロムチューンが出来るというだけでも珍しい中、皆様より数多くの称賛を頂きました。

最近のスーパーチップス社では時代を反映してか、パワーもさることながら、燃費の向上、環境対応をうたっています。現在日本では、平成17年排気ガス規制が施工、ヨーロッパで言う「Euro4規制」の中、各メーカーはほぼ同じエンジン、同じエミッションコントロールを各国に供給しています。

唯一違うのが燃料。質、オクタン価が先進国と発展途上国では随分と違っています。これを補うために各メーカーでは、基本の馬力/トルクを低い水準に合わせて、トラブルを防ぐ対策を行って出荷しているのが現状です。

さらに、クルマ個体ごとの使用状況、ドライバーの運転スタイルが異なったとしても、エンジンの耐久性を確保してメーカー保証をカバーするため、本来、エンジンが持っているパフォーマンスに対してかなりの安全マージンを設けています。

シャシーダイナモ。この日は何も乗っていませんでしたが、GOLFカップ等、様々なレースのサポートをしていますので派手なカラーリングの車も。

スーパーチップス社では永年の経験を活かし、ノーマルのECUデータを解析。そのマージンの範囲内で、削られたパフォーマンスの一部を取り戻し、ロムの書き換えをすることによって、「基本設計+α」のパワー/トルクのアップを生み出しています。

要は日本及び主要ヨーロッパでは高品質のガソリンに恵まれていますので、エンジン本来のパフォーマンスが発揮しやすく、それに合わせたロムチューンということです。

・セールスマネージャー MR,ベリーさん。身長がかなり違うように見えますが、この人195cm以上あります。

YMでもプジョー・シトロエンのみならず、お客様のご紹介等により、かなりの車種の欧州車に施工させていただきました。今のところトラブルもほとんどなく、体感の程度の差はありますが、おおむねご好評をいただいています。

プジョー・シトロエン以外の対象車種・お試し価格ににつきましては、小椋までご連絡ください。

最終回は「FIAT 500 SS」と「HONDA CBR125R」 です。

小椋のUKレポート6:フィアット/アバルト(FIAT/ABARTH)、モーターサイクル編

UKレポートの最終回です。

今日は、PSAとは関係ない所にお邪魔しました。そう、ABARTH500 / FIAT500の最新版の商談に。
先日、日本でも発表されたばかりなので、注目している方も多いと思います。

YMでお届けするのは右ハンドル。日本仕様も基本的にはこのUK仕様と同じとみていいでしょう。

ABARTH500には先代と同様、さらにチューニング度合いをアップした「SS(EsseEsse)」がパッケージとして用意されています。これがそのパッケージカタログ。UKではすでにリリースされています。

ABARTH 500SS(EsseEsse) 1.4L 16v TURBO T-JET 160HP レザーインテリア 17インチ専用ホイール他

ハンドル:RHD
ミッション:5MT
カラー:各色
車両価格:¥3,260,000(税込)※本体+Esse Esseパッケージ
諸費用込乗り出し価格:¥3,680,600(税込)

なお、ワイエムワークスでは直接現地での折衝-仕入れから通関-ガス検査-登録-納車まで、一貫して自社内で行います。そのため「輸入者符号」を取得しています。もちろん、メンテナンスサポートもお任せください。

さて、次は日本車、といってもモーターサイクル。お目当てはホンダCBR125R。これってタイホンダ製の欧州仕様。正規では日本未導入ですが、欧州ではライバルのYAMAHA YZF-R125とともにかなりの人気モデル。

125ccの4スト単気筒でインジェクション付きのエンジンを搭載。80年代のブームを知る人には懐かしいセパハン。でもポジションは結構、ゆったりめです。

入口には日本でも発表されたCBR1000RRのトリコロール仕様が置いてありました。

6回にわたってお送りしたUKレポート。いかがでしたでしょうか?

来月にはムスケティア(MUSKETIER)社を訪問する予定になっておりますので、そちらのレポートもお楽しみに。