Citroen Relay(シトロエン リレー)

モデル概要

リレーのヘッドライトとグリルはシトロエンの新車シリーズに触発されたもので、大きなシェブロンがノーズのクロームストリップに溶け込んでいます。ヘッドライト内のLEDストリップもオプションで用意されており、いいアクセントになっています。グリルは耐久性の高いプラスチックとメタルの組み合わせで、タフにしあがりました。

シトロエンは既存のリレーユーザーから寄せられた車内のロードノイズがクラスのベンチマークより高いという声に耳を傾け、新しいリレーではショックアブソーバーのマウントを再設計し、車室内に入るサスペンションのバンプやゴツゴツを軽減しています。また、ブレーキの寸法や公差を変更し、より効果的になっています。

多くの新型バンが採用している装飾を省いた実用的なバンというイメージに加え、ギアシフトは硬く、かなりノッチ―なので、最後まで操作するには意図的に押す必要があります。ステアリングも重く、サスペンションも固めですが、それらがうまく調和して、初歩的ですが満足のいく、安全で安心な運転が可能です。

2022年にはリレーの完全電気バージョンがラインナップに追加され、このモデルは3サイズのパネルバンの他、ウィンドウバンやシャシーキャブのオプションも用意されています。eリレーは自社で改造したものではなく、トルコの第三者企業によってディーゼルモデルから改造されたものになります。

性能/機能

ターボディーゼルエンジンも充実しており、2.2Lをベースにしたものがほとんどです。110ps、130ps、150psの3種類があり、いずれも6速マニュアルギアボックスを標準装備しています。エントリーグレードである110psは街中で使用することが多い方には最適です。それ以外の道を走行する場合はグレードアップがおすすめです。

6速マニュアルはダッシュボードに設置されたレバーで操作するのですが、このレバーの位置が良く、使い勝手もよく、レシオも聴いており、リレーを力強く走らせることができます。計器類や装備も充実しており、プログラム可能な速度超過警告も装備されています。

X、エンタープライズ、ドライバーの3つのトリムレベルがあり、Xはベーシックで、エンタープライズはそこそこの装備を備えています。ドライバーになるとリバースカメラ、ドライバーアシストパックなどのキットが用意されています。2021年にはXにクルーズコントロールが追加され、他のトリムにも様々な装備が追加されています。

エンタープライズエディションにはエマージェンシーブレーキアシストと電子制御式ブレーキフォースディストリビューションが追加されています。速度制限認識、スマートビームヘッドライト、アクティブセーフティブレーキ、衝突警告、車線逸脱警告が追加されます。

インテリア

リレーはもともと開放的なインテリアに恵まれており、大型のバンでありながらも着座位置が高いので、前方視界は良好で、後方視界は大型のウィングミラーにサポートされます。運転席の右側にあるハンドブレーキは時々降りるときにズボンの裾に引っ掛かり鬱陶しく思うこともあるかもしれません。

運転席は標準でスプリング式ですが、長時間運転する人のために、サスペンションを追加するオプションも用意されています。同乗者の快適性はそれほど重視されておらず、ベンチシートのパッドは薄いですが、膝、肘、肩のスペースは十分に確保されています。エンタープライズモデルにはエアコンも装備されています。

サイズは全長4種類、全高3種類で用途に合わせて選ぶことができます。積載量はL1H1の8m³から、最長、最背のL4H3の17m³まで、モデルによって様々な容量があります。標準装備のスチール製バルクヘッドは固定箇所が多く、バンの全高にフィットします。

低い荷台の高さ507mm~561mmは重い荷物の出し入れやフォークリフトがすっきりと収まる高さになります。オプションのセルフレベリングサスペンションを装着すれば、荷台の高さを460mmまで低くできます。サイドヒンジ付きツインリアドアは標準では180度まで大きく開き、オプションで260度まで開くことも可能です。