モデル概要
先代モデルとの大きな違いは、よりスマートなAピラーとCピラー、その間のピラーレス構造、より低いルーフライン、70mm拡大したリアトラックです。デザインの特徴としては台形ラジエーターグリルやシャークバイトフロントバンパー、トライバーLEDテールライトがあります。
トリムレベルはエンジンと同様に、GTファストバックとマッハ1の2種類から選ぶことができます。どちらも標準装備には苦労するかもしれませんが、フォードによれば、マッハ1はサーキット走行性能とエアロダイナミクスに重点を置いているみたいです。
マスタングがヨーロッパの方々の好みに合うようになったハイライトの1つは独立リアサスペンションが搭載されたことです。従来の古めかしいライブアクスルに代わって、マスタングのハンドリングは良好で、曲がりくねった道でも機敏に動くことができます。ゆったりと走行するときの快適性も向上しています。
GTではフォードが非調整式サスペンションを装備しており、乗り心地とボディコントロールの適度なバランスを保っています。マッハ1にはマグネライド調整式サスペンションが搭載され、走行モードに応じて硬さが変化します。よりスポーティで固めのサスペンションモードでは加速時などにマスタングが車体の動きを制御してくれます。
性能/機能
現行マスタングに搭載されている5LコヨーテV8はそれ以前の古い4.6Lウィンザーの代わりに、2011年からフォードが採用しているものです。現行型マスタングに初めて搭載された時、V8は410bhpを発揮しました。マッハ1はコヨーテV8をベースに10bhpを追加し、高回転域でさらにパワーアップしています。
自然吸気の5Lコヨーテの性能はよく、中期的なアップデートによりパワーとトルクが増強され回転数が必要になり、1768kgという車両重量は中速域のトルクを奪ってしまいますが、エンジンを回せばそのパワーは確実に感じられ、オートマチックで4.7秒、マニュアルでは4.9秒で0-100km/hまで加速出来ます。
両方のエンジンともギアボックスは6速マニュアルか10速オートマチックのいずれかを選択できます。より魅力的なドライビングエクスペリエンスを求めるなら、マニュアルで十分に値しますが、渋滞にはまりやすい場所などで運転するならば、滑らかで反応のよいオートマチックの方が良いかもしれません。
すべてのマスタングには、ステアリング、アクセル、トラクションコントロール、そして自動変速機のレスポンスを設定できる、選択可能なドライビングモードがあります。ノーマル、スポーツ+、トラックとスノー/ウェット、ドラッグストリップがあります。アクティブバルブエグゾーストの音の大きさを組み合わせることができます。
インテリア
フォードのシンプルなインフォテインメントシステムに高解像度のデジタル・ダイヤル・パックが加わり、技術的には向上しています。表示される情報の種類はそれほど多くないものの、マスタングの基本情報をどのように表示するからは様々な色、レブカウンター、シフトライトのオプションが用意され、自分好みに設定できます。
外観に対して内部はそう広くはありません。前席のシートはかなり後ろまであり、助手席の人と肘がぶつからないような幅あるため前席はそれほど悪くありません。ヘッドスペースは十分に広さがありますが、ハイマウントシートが思うように低くならず、頭上のクリアランスが制限されます。
Bluetooth、DABラジオ、USBソケットを標準装備し、フォードの先進のボイスコントロールシステムSyncも搭載しています。これはステアリングホイールのボタンをおして指示を離すことで、ラジオ、電話、クライメートコントロールをハンズフリーで調節することができるシステムです。
マスタングの前部には多くのスペースがありますが、そのサイズにもかかわらず、2つの後部座席のスペースは非常に限られています。後部座席を倒すことで、長い荷物などを運ぶことが可能です。しかし、開口部と高負荷リップにより、かさばるアイテムを積むのが難しくなります。