Peugeot Expert(プジョー エキスパート)
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モデル概要
エキスパートは2016年に完全なオーバーホールを行い、新しいプラットフォーム、改良された外観、そして様々な安全キットが装備リストに追加されました。これらによってエキスパートは英国のミドルウェイトバン購入者の人気を集めそうですが、ライバルが多数存在しているため、インパクトを与えるにはそれなりの労力が必要です。
PSAグループのプラットフォームを共有するバンでもすこし違う印象を受けます。グリルはプラスチック製の物で、真ん中の大きなプジョーバッジと並んで良い印象があります。ボクスホールとシトロエンは同じヘッドライトクラスターで、先端に小さなループがあり、エキスパートはインレイに歯を立てたような形をしています。
スタンダードバンのサイズは4950mmで、積載長は2510mm。ロングタイプは5300mmで2860mmの長さを運搬することができます。助手席の折り畳み式シートとロードスルーバルクヘッドを装着するとさらに1160mmの収納が可能になり、木材やパイプなどの運搬に適しています。
性能/機能
エキスパートのエンジンレンジんは比較的広く、1.5Lディーゼル1種類、2.0Lディーゼル3種類となっています。1.5Lエンジンは滑らかなユニットで、小型のプジョー バンに搭載されています。180PSのディーゼルはバンの中でも最もパワフルなエンジンのひとつであり、150PSと120PSでも優れた性能を持っています。
標準では6速マニュアルギアボックスが組み合わされていますが、最もパワフルなバージョンにはステアリングホイールにシフトパドルを装着した8速オートマも用意されています。
プジョーはバンの出力が上がるにつれてBlueHDi 100、BlueHD120、BlueHDi150、BlueHDi180と呼び、全てのバージョンにエンジンスタート/ストップスタート技術が搭載されています。
このクラスで最も迫力のある走りを実現するために、エンジニアが設計し、実現しました。重心、シャーシ、エンジン位置のすべてが低く設計されているため、コーナー進入時のボディのロールは非常に小さくなっています。
ステアリングも快適で正確です。ただし、サスペンションは固めなので、他のバンより少し段差を感じる傾向があります。
堅牢な構造だけなく、プジョーのロードカーにまだ搭載されていない安全装置も豊富に用意されていますが、そのほとんどが非標準品なのが残念です。
ダッシュボード上のヘッドアップディスプレイのほか、レーダー制御のアクティブセーフティブレーキがあり、時速30km/hまでの速度で追突を防止し、それ以上の速度の場合、衝撃を和らげることができます。
インテリア
最もベーシックなモデルを除くすべてのモデルで、乗員はツインベンチシートになります。大人3人が乗っても密着しすぎることはありませんが、真ん中の1人は他の2人より座り心地は良くないでしょう。シートバックを倒してテーブルとして使えること、持ち上げて下に収納があることもあり、シートのサポート性はそれほど高くありません。
プロフェッショナルトリム以上のエキスパートにはApple CarplayとAndroid Autoが追加された7インチのタッチスクリーンインフォテインメントシステムが搭載されます。画面は最新のVWトランスポーターのようなライバルのシステムほど滑らかではありませんが、見やすく、比較的シンプルに使えます。
積載量はコンパクトボディが5.1m³、スタンダードボディが5.8m³、ロングボディが6.6m³、バンの全高は1940mm、使用可能内荷高さは1397mmになります。エキスパートの積載量も大きく向上し、モデルによっては150kgも軽くなっています。
荷室には電動ハンズフリーのツインスライドドアをオプションで用意さるなど、実用的な機能も充実しています。また、オプションのガラス付き断熱バルクヘッドはフロント部の静粛性を高めるだけでなく標準品に比べ上部を数センチ後退させ、ドライバーのリクライニングスペースを大幅に拡大することが可能です。