Seat Ateca(セアト アテカ)

モデル概要

セアトは2016年にアテカを発売し、SUV市場に遅れての参入でしたが、優れた実用性、価格設定、シャープなハンドリングを兼ね備えたアテカはスペインブランドの最も人気のあるモデルの1つとして確立しました。セアトは2020年にSUVにフェイスリフトをおこないました。

2020年のアップデートでは、ライトが新しくなり、フロントとバックのスタイリングが変わりました。アテカのバッジに、新型は手書き文字を使用していますが、旧型はブロックキャピタルが使用されていました。また、最上級グレードのXcellenceの名称がXperienceに変更されました。

このアテカが発売されるまでは、この種のコンパクトクロスオーバーは決して運転がうまいとは言えない状態でした。このセアトから得られるダイナミックな反応はベースとなったレオン ハッチバックのそれとほとんど差がありません。アテカの背の高いスタンスと若干の重量増加が効いてきます。

FRとFR Sportはスポーティなエクステリアと、カスタマイズ可能なアンビエントライト、バケットシート、デジタルメータークラスターなどの装備が追加されたモデルです。一方、快適性を重視したXperienceとXperience Luxは基本的な技術レベルは同じですが、スタイリングをトーダウンし、柔らかいシートを採用しています。

性能/機能

エンジンにはターボチャージャー付のTSIガソリンとTDIディーゼルのユニットが用意されています。ガソリンユニットは1.0L 110PS、1.5L 150PS、2.0TSI 190PSがあり、それぞれ113bhp、148bhp、187bhpの出力となります。

ディーゼルエンジンになると、選択肢は減りますが、2.0TDI 115PS、2.0TDI 150PSがあり、それぞれ113bhpと148bhpになります。低出力の2.0TDIには6速マニュアルギアボックスが標準装備され、150PSバージョンには7速DSGギアボックスと4Drive 4WDが用意されています。

欧州で多くの購入者が選ぶのはミドルレンジの148bhp 1.5Lターボガソリンになります。このエンジンはスムーズかつ徐々にパワーアップするため、どんな道でもより速く進むことができ、0-100km/hは9.3秒になります。また、同等の日産キャシュカイよりも低速域での力強さがあります。

全モデルに自律型緊急ブレーキフロントアシストを搭載し、衝突の危険を察知するとブレーキをかけることができます。また、疲労検知システムが全車に標準装備されています。XperienceとXperience Luxにはスピードリミッター付きアダプティブクルーズコントロールなどを含むセーフ&ドライビングパックが搭載されています。

インテリア

アテカのインテリアは良く仕上げられており、ドアを開けるとしっかりとした音がして、エンジンや路面からのノイズはほとんどありません。このサイズの車では気になる風切り音も、シートの洗練されたデザインによって最小限に抑えられます。

エントリーモデルのSEは、このシリーズの中で最もコストパフォーマンスの高いモデルです。モダンな8.25インチタッチスクリーン、デュアルゾーンエアコン、ワイヤレス充電器、USB C機能、キーレスゴー、AEBなど必要な機能は全て装備されています。FRスポーツにはフロントスポーツシートヒーターなども装備されます。

運転席が比較的高い位置にあるおかげで、アテカは見晴らしがよく、フロントガラスのピラーもそれほど太くないので、交差点から車を出すのも苦になりません。しかし、肩越しの視界がもう少し良ければいいと感じるかもしれませんが、キャシュカイより全体的な視界は良好です。

後部座席のスペースはライバル車両より広くはないものの、アトカは大きなトランクを備えています。前輪駆動の場合容量は510L、四輪駆動で485Lに減少します。60:40の後部座席を倒すとリップが目立つため長い物やかさばるものを積むのは難しいかもしれませんが、全部で1,604Lまで拡張されます。