プジョー 106マキシについて
プジョー 106マキシとは、厳密にはフランスのプジョーが1990年代のWRC F2キットカー規定に基づき開発・製造した競技用ラリーマシンを指します。特に欧州ラリー選手権や各国の国内ラリー選手権で成功を収めました。
最大の特徴はトレッドの拡大に伴う、専用のワイドフェンダーとバンパーによるワイドボディ化と大型リアウィング等が与えられた外観です。この軽量化されたボディに高出力の自然吸気エンジン(最大出力約220馬力前後)を搭載し、特にターマック(舗装路)では鋭いハンドリング性能を発揮しました。現在もラリーファンに人気のクラシックラリーカーの一つです。
一般に中古車市場では106S16や106ラリー16Vに「106マキシ」と同じワイドボディキットを装着、ドライブシャフト・アーム類の延長加工等を施して、外観等をマキシ風に仕立てたレプリカモデルも「106マキシ(仕様)」と呼んでいます。YMワークスで製作しているのも基本こちらのタイプです。まあ、世界には同じようなことをしている業者がいくつかあり、それぞれに特徴があるようです。今回の個体はギリシャで見つけました。
車両個体情報
この個体は1999年式 プジョー 106ラリー16vに近年、現地にて106マキシのボディキットを装着させたもののようです。走行距離と内装は気になるところでしたが、写真でしか判断できません(笑)。
ただ、106S16/Rallye16vはYMワークスが最も得意とする車種。エンジンもミッションもボディも最悪、どうとでもできる。という判断のもと、買ってみよう!に至りました。特に足回りはコストと手間が掛かる作り方をしており、他社の造り方に興味が湧いたというのもあります。
外観:写真で見る限りはヒビ等もなく、非常にキレイな仕上がりです。
内装:年式相応、走行距離の割にはキレイといえるかもしれません。
足回り:注目すべきはドライブシャフトもアーム類もキチンと延長対応されていること。ブレンボキャリパーの大径ブレーキ、サスキットが丁寧に組み込まれています。
車両基本情報
- 車名:プジョー 106ラリー16v
- 年式:1999年2月
- 寸法:全長:3690mm、全幅:1720mm、全高:1370mm(推測値)
- 車重:950kg前後(推測値)
- エンジン等:1.6L 水冷直4 DOHC 16v 118ps
- 駆動方式:前輪駆動(FWD)
- ステアリング:左ハンドル(sparco)
- ミッション:5MT
- カラー:ホワイト
- 走行距離:245,000Km
- 在庫場所:ギリシア ラゴニッシ
主な装備品等
- プジョースポール製 106MAXIキット装着済み
- 大径ディスクブレーキ(ブレンボキャリパー)
- OZ Superturismo 17インチホイール
- ロングドライブシャフト
- ロングアーム
- サスペンションキット
- パワーステアリング
- パワーウィンドウ
- エアコン有無確認中
ギャラリー
乗り出し価格 詳細未定 円
◎日本国内乗り出し価格 (ヨーロッパのディーラーより回送費用、神戸港までの帆走費用、積降のデバン費用、国内での通関費用、車検に纏わる整備費用、登録諸費用、等含みます)
※特殊な車両でもあり、YMワークスなりの評価・判断に基づく加修・調整作業とお客様希望を勘案して価格は決定したいと考えています。