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VW電気自動車ID.6の性能、モデル概要
2019年に上海モーターショウで発表されたコンセプトカーであるID Roomzzをベースにしています。ハッチバックのID.3などと同様に、VWグループのモジュラー電気自動車プラットフォームMEBをベースにしています。全長4,880mmとVWのSUVトゥアレグとほぼ同じサイズであり、MEBプラットフォームの市販車としては最大級の大きさです。
ID.6にはCrozzとXのモデルがあり、CrozzはXとは異なりよりシンプルな外観になります。控えめなデザインで、多くの人の好みに合う感じになります。ボクシーなヘッドランプはID.6にクールなスタイリングを提供します。アッパーグリルはXとは異なり、ヘッドランプと一体化したスリムな形状で、よりクリーンな印象を与えます。
2モデルとも優れたエアロダイナミクスデザインを採用し、耐久性とエネルギー効率性能の向上を実現しています。後方まで伸びた滑らかなルーフラインはリアウィンドウ上部のスポイラーと繋がり、上品な流線型のフォルムを表現しています。このデザインは空気抵抗を減らすだけでなく、風切り音を軽減するのにも役立っています。
ID.6の最も低い仕様で63.2(58)kwhのバッテリーパックと132kwの電気モーターが搭載され、後輪を駆動します。さらにレンジを上げると、83.4(77)kwhのバッテリーと150kwのモーターが搭載されます。全輪駆動のモデルもあり、リアの150kwモーターに加えて、フロントアクスルに80kwのモーターが搭載されます。
中国のNEDC認証によると、VWは仕様によってフル充電時の航続距離が約433kmから約584kmになるとしています。この航続距離を記録するNEDCは欧州のVWが採用しているWLTP基準よりも楽観的な測定方法なため、航続距離は変わってくることもあります。150kwの急速充電器を使用し約30分で80%まで充電が可能です。
室内ではボタンを完全に排除し、使用者は12インチのインフォテインメントスクリーンで車の様々な機能を操作します。ID.6にはフロントガラスに情報を転写する拡張現実ヘッドアップディスプレイシステムも用意されています。これにより矢印などのナビゲーションがあたかも道路上に表示されているかのように見えます。
最上級グレードに使われている素材は上質で、キルト効果のあるシート以外のソフトタッチな要素も充実しています。しかし、ダッシュボードの上下に使われているピンク色のプラスチックは少し安っぽく感じられます。全体的に硬質プラスチックはあまり使用されていないように見えます。