Citroen Dispatch(シトロエン ディスパッチ)

Citroen Dispatch(シトロエン ディスパッチ)

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モデル概要

ディスパッチは1994年に初めて販売され、2006年に第2世代モデル、そして現在販売されている第3世代モデルは2016年に発売されました。ディスパッチは3種類のボディ長、2種類のホイールベースを用意しながらルーフの高さを1種類に統一したニューモデルでした。

最新のディスパッチはプジョー308やシトロエンC4スペースツアラーと同じPSAプラットフォームを採用しているため、他のライバル車両よりも普通の車の近い感覚で運転できるバンになっています。ルーフ高も1種類のため、標準的な立体駐車場でも収まりやすいです。

乗り心地とハンドリングも旧モデルから大幅に改善されました。見た目的にグリルの位置は高いですが、エンジンの位置は低いため重心が低く、バンが路面にしっかりと接地しているように感じられ、カーブでのボディの転がりを低減するのに役立っています。

旧型のディスパッチの運転席はステアリングのオフセットがひどく、すぐに疲れてしまいましたが、新型ディスパッチではステアリングコラムの真後ろにドライバーが座ることになりました。乗用車のような雰囲気は増しましたが、視認性に少し悪影響がでてしまいました。

性能/機能

ディスパッチに搭載されるエンジンは全てユーロ6排出ガス規制に適合しています。ディーゼルは1.5Lと2.0LのBlueHDiがあり、前者はBlueHDi100、後者は120、145、180が用意されています。180馬力エンジンにはオリジナルの6速オートマチックを新しいEAT8 8速オートマチックに取り換えられています。

新型2.0Lエンジンの最もパワフルなバージョンは十分な牽引力を持ち、市街地でも高速道路での巡行でも快適に走ることができます。145馬力の小さい方のエンジンはより街中での仕事に向いています。トルクは340Nmでより強く、より重作業むけで、高速走行時にも快適性を高めてくれます。

電気モデルもあり、75kwhのリチウムイオン電池と136bhpの電気モーターを搭載しています。単相32Aウォールボックス7.4kwで充電した場合0-100%を11時間20分、三相11kw 16Aウォールボックスで0-100%を7時間 100kw DC急速充電器で15-80%までを45分となっています。

ディスパッチの全てのバージョンにデッドロックとキャブと荷台を別々に開けられうリモートロックシステムが搭載されています。ただ、アラームを標準で装備するにはEnterprise以上のモデルが必要になります。2019年5月生産分からすべてにシトロエンコネクトボックスが搭載されています。

インテリア

エントリーモデルのXにはクルーズコントロール、リモートセントラルロック、Bluetooth付きDABラジオ、USBおよびAUXデバイスの接続端子が装備されています。Enterpriseモデルにはエアコンや電動ヒーター付きミラー、助手席シート下の収納などが追加されます。

モデュワークのロードスルーバルクヘッドはツインパッセンジャーベンチで、外側のシートは折り畳み式、真ん中のシートバックは折りたたんでデスクとして使用できます。これはバンの外側にひもで縛ることなく、より長い荷物を運ぶことができるので、より実用性が高まります。

しなやかな乗り心地は新しいプラットフォームEMP2と、PSAのエンジニアがMPVのスムーズな乗り心地を作るという前提でスタートしたことに起因しています。乗り心地の良さだけでなく、キャビンの騒音も抑えられています。標準装備の金属製バルクヘッドから少し音がしますが、あまり気になりません。

新型ディスパッチは選択するモデルにもよりますが、先代よりも最大150kg軽量化されています。ディスパッチは3,1トンバンで1,498kg、2.6トンバンで最大1,100kgというクラス最高の積載量を実現しています。オプションでハンズフリーラゲージスペースオープンシステムが用意されています。