Fiat Doblo(フィアット ドブロ)

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モデル概要

ドブロは2000年に発売され、2009年に2代目のモデルが登場し、2015年にフェイスリフトされました。これにより、ドブロは流線型のヘッドライトとグリルのデザインを変更した新フロントエンドデザインを採用しています。

2019年からドブロにはStandard、SX、Tecnico、Sportivoの4つのトリムレベルが用意されました。省エネと高い燃焼効率を実現するエコパックが新たに設定されました。

ベースとなったプントエボと多くの共通点があり、実用性に優れ、広い室内空間と優れたエンジンはそのままにより良い車になりました。改訂されたモデルはキャビン内の防音性が向上し、洗練度が大幅に向上します。

ドブロにはフィアットのバイリンク式独立リアサスペンションが搭載されており、当時ではバン型MPVの分野ではユニークな存在でした。当時ではライバル車よりも洗練されたセットアップで、ドブロの路面追従性を高めつつ、重量のある荷物の積載にも対応できるようになっていました。

ドブロは実用的なバンのひとつであり、最大積載量はシトロエンベルランゴやプジョーパートナーなどより少ないものの、非常に近く、総容量ではドブロに匹敵る車両はあまりなく、特にロングホイールベース、ハイルーフの形式ではほとんどないでしょう。

ドブロは94bhpの1.4Lガソリンエンジンから始まり、そこからはディーゼルエンジンになります。他には89bhp、94bhp、104bhp、118bhpの1.6Lマルチジェットディーゼルがありますが、ユーロ6に準拠しているのは94bhpと118bhpのモデルのみになります。

2015年からフィアットは1.3Lと1.6Lの両ディーゼルエンジンにエコジェット使用を設定しました。EcoJetパッケージを指定すると、低転がり抵抗タイヤ、スタート/ストップ、エンジン部品の見直し、エンジンオイルの種類が追加され、経済性が向上しました。

エンジンの音も比較的静かで、6速ギアボックスの場合は一般的にバックグラウンドでハミングしています。どのバージョンもスムーズなギアチェンジ、明確なクラッチバイト、プログレッシブブレーキを備えています。踏み込みとディーゼルエンジンらしい音はしますが、鬱陶しいほどではありません。

エントリーモデルはホイールトリム、ABS、エレクトロニックスタビリティコントロール、ブレーキアシスト、ヒルホールドアシストなどの必須安全システムを備えた、極めてベーシックなモデルです。オプションでタイヤ空気圧監視システム、助手席エアバッグ、サイドエアバッグを追加することができます。

ドブロの内部は広く、その四角いフォルムのため、ヘッドスペースはもちろん、乗員のための肩のスペースも十分な広さが確保されています。また、大きなフロントスクリーンと大きなサイドウィンドウが光を取り込み、室内を明るくし、ドライバーの視界も確保されます。

シート高は調節でき、ステアリングホイールもリーチ＆レーキで調整できて快適ではありますが、ホイールが手前に移動せず、ペダルも近いため、足を曲げたり腕を伸ばしたりして妥協した姿勢になってしまいます。

フィアットに搭載されている電話接続と衛星ナビゲーション用のシステムであるBlue&Meがドブロにもオプションとして用意されています。これは車両と一体化したタッチスクリーンのTomTomです。ビルトインシステムと市販のポータブルナビのいいとこ取りしたようなシステムです。

荷室は標準モデルで3.4m³、ハイルーフでは5.0m³を積載することができます。最大積載量は750kg～1000kgの間で、どのモデルを選ぶかにもよりますが、各分野で高い競争力を備えています。

2つの非対称サイドヒンジ式リアドアは180度開くので、ドブロの荷室に大きな荷物を入れても問題ありません。サイドドアは方側、両側のスライドドアを選択でき、全モデルで低いロードシルを採用しているため、重い荷物の出し入れも簡単です。