Vauxhall Corsa(ボクスホール コルサ)

Vauxhall Corsa(ボクスホール コルサ)

モデル概要

最新型のコルサはPSAグループによる英国ブランドの買収後、最初に登場した製品の1つになります。ランニングコストが安く、装備が充実したスーパーミニのオールラウンダーを体現したような存在です。しかし、フィエスタやイビサに見られる楽しさや日常的な実用性にはまだ及びません。

コルサは以前よりもモダンな外観になり、装備も充実しました。ボクスホールとプジョーが密接に関係しているとは思えないほど、英国のデザインチーフとそのチームはコルサに新しくも親しみのある外観を与えました。ブーメラン型のLEDデイタイムランニングライトやウィンドウラインから跳ね上がリアCピラーなどがあります。

プラットフォームやランニングギアはすべてプジョーから受け継がれています。しかし、メカニカルな面では似ているものの、英国の道路事情に合わせてセッティングされたボクスホールの方が走りはキレています。そのためサスペンションなどは曲がりくねった道などに適したものになっています。

旧型コルサと比較するとダンパーはホイル制御を改善し、ロードホールディングを向上させ、ボクスホールがESPの介入を減らして、より自然なドライビングを可能にします。ボディは40kgほど軽くなったが剛性は15%向上し、エンジンは平均15kg軽くなったりと、合計で100kg以上の軽量化がされています。

性能/機能

すべての通常のボクスホールコルサは1.2Lのガソリンエンジンが付属しており、74bhp、99bhpまたは128bhpのいずれかがあり、最新のコルサでは電気モデルも発売されており、ボクスホールによると最大航続距離は320kmです。現在は製造中止になっていますが、101bhpの1.5Lディーゼルが提供されていました。

エントリーレベルの1.2L 74bhpは0-100km/hの加速は12.4秒と遅く感じます。よりパワフルなミッドレンジの1.2Lターボガソリンの99bhpは9.3秒の加速を持ち、シャーシが非常に引き締まっており、ボディの傾きを抑え、安心感を与えてくれます。99bhpのガソリンにはオプションで8速オートマチックが用意されています。

新型コルサは、フロントがマクファーソンストラット、リヤがトーションビームというこのクラスでは標準的なサスペンションを採用しています。また、ボクスホールがオペルのステアリングを微調整し安定性とBロードに適したオフセンターレスポンスを両立させていた時とは異なり、コルサ ツインは機械的に同一になりました。

SRiでは、ステアリングを重くし、スロットルレスポンスを鋭くするスポーツモードをはじめ、様々な設定が可能です。スピーカーから流れるエンジン音もよりエネルギッシュなものとなっています。アクセルを深く踏み込まない限り、洗練されたサウンドを維持します。

全てのモデルに車線逸脱警報および車線維持支援システム、速度標識認識、自動緊急ブレーキが標準装備されており、最高仕様のUltimateにはアダプティブクルーズコントロール、フロントおよびリアパーキングセンサー、パノラマリアビューカメラが追加されます。

インテリア

SEエディションがコルサのエントリーモデルになります。旧型コルサとは異なり、アルミホイールが標準装備され、レザーステアリング、LEDヘッドライト、7インチディスプレイも装備されています。SRiエディションにはブラックルーフ、ティンテッドウィンドウなどを装備した、よりスポーティなモデルになります。

室内は目立たないながらもコルサの整然としたデザインテーマが続いています。ダッシュボードは整然とレイアウトされ、PSA由来の新しいインフォテインメントシステムの傍らにはおなじみのボクスホールステアリングホイールが鎮座しています。プジョー208とは異なり、エアコンシステムは物理的制御を採用しています。

一番下のトリムレベルでも新しいコルサはスマートフォンミラーリング機能を備えた7.0インチのタッチスクリーンインフォテインメントシステムを標準装備しているます。EliteまたはUltimateモデルではより大きな10インチのディスプレイがあります。ダッシュボードの根元にはUSBポート経由でスマホを接続できるカビーがあります。

コルサのトランクは309Lで先代の285Lよりわずかに大きく、フォードフィエスタの292Lのトランクを上回ります。アクセスはしやすく、荷物の積み下ろしも簡単ですが、トランクリップからフロアへの落ち込みを最小限に抑え、重い荷物を積む際の利便性を上げる高さ調整可能なトランクフロアがないのは少し残念です。