Volkswagen Golf GTi MK1/Mk2/K3(フォルクスワーゲン ゴルフ GTi MK1/Mk2/MK3)
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Golf GTi MK1
当時はハッチバック自体が珍しく、ルノー4などがありましたが、1974年に登場したゴルフが革命を起こしました。35年以上続いたビートルに変わるゴルフは先代モデルとは全く異なる物でした。
1974年に登場したMK1のゴルフはシャープで爽やかなモダンスタイルと軽快な水冷エンジンの組み合わせが特徴的です。軽量でダイレクトなステアリングと革新的なサスペンションにより、エンジンのサイズに関係なくドライブを楽しめるモデルでした。
初期の110bhp 1.6LゴルフGTi MK1エンジンはアウディ80GTに搭載されていたものです。タイプ827と呼ばれるボッシュのKジェトロニック燃料噴射装置が追加され、キャブレターになれていた1970年代のユーザーにとって大きな前進となりました。
サスペンションは硬めのスプリングとダンパーに加え、アンチロールバーが追加されました。13インチのスチール製ホイールが標準で装備され、アルミ製はオプションになり、車高が20mアップしました。
Golf GTi MK2
MK2はMK1より一回り大きく、ホイールベースが75mm、全長が180mm、全幅が55mm、全高が5mmほど拡張されました。これに伴い重量も110kgほど増加しました。また、3ドアと5ドアのモデルがあり、CLからスーパーチャージャーまで様々なトリムレベルがあります。
重量が増加したゴルフですが、搭載されているエンジンのパワーは十分すぎるほどのものです。ターンインは鋭く、ディスクブレーキに霧けたことで押しつけがましくなく、広く快適なインテリアはドライバーに安心と安全をもたらしました。
MK2は1984年に発売され、1.8Lの8バルブエンジンを搭載しています、1985年には油圧タペットが採用され、冷間時にはチャタリングが発生しますが、オイルが循環するにつれて静かになります。86年に登場した16Vは出力を136bhpに引き上げ、0-100km/hを8秒以下まで短縮しました。
車内には電動ウィンドウ、パワステ、大きめのトランク、5人が乗れるスペースなど快適性が備わっていました。フロントシートは程よいボルスターリングで、十分な硬さがあり、長時間の運転をしていてもそれほど疲れず、痛みを伴うことも少ないです。
Golf GTi MK3
MK1とはホットハッチの火付け役として大きな存在で、MK2は少し車両が大きくはなりましたが、MK1のエッセンスを受け継いでいました。MK3は走りもよく、パワーも十分ではありますが、曲線を多用したデザインになっており、見た目が少し柔らかくなりました。
エンジンは低いパワーの1.4から、十分なパワーを持つ1.6、快適な1.8まで幅広く用意されています。GTiモデルには16Vの2.0L、VR6モデルには2.8LのV6が搭載されていました。1.9ディーゼルも多数搭載されていましたが、ノンターボエンジンはわずか64bhpと、低出力です。
MK3にはエコマティック仕様も用意されていました。ディーゼルエンジンとクラッチレスマニュアルトランスミッションを搭載していました。アクセルを離すと同時にクラッチが開いてフリーホイールとなり、停止でも惰性走行でも、さらに1.5秒間の無操作状態が続くとエンジンが停止しました。
MK3はアルミホイール、カラーコードグリル、ブラックホイールアーチスパッツ、リアスポイラー、ツインテールパイプなどが標準装備されていました。インテリアにはスポーツシート、分割可倒式リアシート、高さ調整可能なスポーツステアリングホイールが装備されていました。
一部スペック
MK1 | MK2 | MK3 | |
エンジン | 1.6L | 1.8L | 2.0L |
出力 | 110bhp/6,100rpm | 112bhp/5,500rpm | 115bhp/5,400rpm |
トルク | 140Nm/5,000rpm | 155Nm/3,100rpm | 166Nm/3,200rpm |
ギア | 4速MT | 5速MT | 5速MT |
最高速度 | 182km/h | 191km/h | 196km/h |
加速(0-100km/h) | 8.8秒 | 9.7秒 | 10.4秒 |
ホイールベース | 2,400mm | 2,470mm | 2,475mm |
全長/全幅/全高 | 3,820mm/1,630mm/1,400mm | 3,985mm/1,665mm/1,415mm | 4,020mm/1,695mm/1,400mm |
車両重量 | 832kg | 920kg | 1,089kg |