モデル概要
フォードのデザインはシティカーのライバル車の多くと比べると想像力にかけるかもしれませんが、このモデルの最大のポイントはサイズです。スーパーミニのフィエスタと同じプラットフォームを採用したka+は、室内空間において明確な優位性を持っています。この車はシティカーと直接競合するモデルになります。
ka+アクティブはルーフレール、アンダーボディプロテクション、プラスチック製ホイールアーチプロテクターなどのオフロードスタイルのアップグレードと、引き上げられたサスペンションを備えています。サスペンションは乗員の邪魔にならない程度に柔らかく、路面の凹凸をスムーズに乗り越えることができます。
1990年代に発売された初代kaは、ベビーフォードのファンキーなスタイリングが魅力のひとつでしたが、それとは全く異なる戦略です。ベーシックなデザインでは欧州ではデメリットになりますが、その分、品質や洗練度は高く、フォードはka+が目的に適合するよう、多くの技術的なアップグレードを実施します。
Uk ka+仕様は50%近く硬くなったフロント・アンチロールバー、改良されたスプリングとダンピン、フィエスタ仕様のエンジンマウント。防音材の追加、ドアシールの改良、サスペンションブッシュの改良、フロントサブフレームの強化、ステアリングレスポンスの向上などにより本国版とは異なっています。
性能/機能
エンジンは1.2L自然吸気ガソリンエンジンと1.5Lターボディーゼルの2種類から選択が可能です。ガソリンエンジンには2種類あり、Zerecには両方が搭載されていますが、Studioには低出力ユニットのみ、Activeにはより強力なオプションが搭載されています。トランスミッションは5速マニュアルギアボックスのみです。
ka+は短いスプリング、より強化されたダンパー、高められたブッシュ、より硬いクロスメンバーを持っています。高級サルーンではありませんが、多くの高級車よりも段差をスムーズに乗り越えることができます。スプリングは短いかもしれませんが、多くの車に欠けている柔らかさを備えています。
ユーロNCAPでよい結果ではありませんでしたが、6個のエアバッグを装備し、エレクトロニックスタビリティコントロールと、衝突時に救急隊に通報するエマージェンシーアシスト機能を備えています。安全性を高めるために、全モデルにスピードリミッター、ヒルスタートアシスト、フォードのマイキー機能が搭載されています。
インテリア
内部は黒いシート生地、黒いダッシュボードのプラスチック、光沢のあるピアノブラックトリムなど、ka+のキャビンは素材は豪華に感じられるものの、かなり控えめになっています。操作系のレイアウトや造りの良さは申し分ありませんが、すこしものたりな感じがするかもしれません。
エントリーレベルのStudioトリムには、電動フロントウィンドウ、エアコン、Bluetooth、スマートフォンをダッシュボード上部に固定するMyFord Dockと呼ばれるシステムが搭載されています。Zerecトリムには15インチアルミが追加され、リアウィンドウ、パーキングセンサーなどは最上位トリムにオプションで用意されています。
シートは硬めですが、しっかりしたサポートがあり、ドライビングポジションも適切です。ペダルはステアリングホイールと綺麗に並んでおり、少し狭いですが左足を休めるスペースもあります。シート高を含めた調整幅は全車標準ですが、ステアリングは上下するだけなので、手前に持ってくることはできません。
フロントシートも高めに設定されているため、座高が高い一方で、後部座席の乗員は足を前席の下に入れることができ、フォードはこの車のパッケージングを最大限に生かすことができます。トランクは後部座席を起こしている状態で270L、シートを倒すことで849Lまで拡張できます。