Infiniti Q50(インフィニティ Q50)
モデル概要
インフィニティQ50は2014年から2020年にかけて販売されたミドルサイズのプレミアムエグゼクティブサルーンで、主にラグジュアリーとテクノロジーに焦点を当て、このセグメントのバイヤーに純粋に異なる物を提供しようと努力しました。後期モデルでは車のドライバリティに大きな違いをもたらす改良が施されました。
スタイリッシュなデザイン、優れた構造、高いスペックなど、ライバル車両と効果的に競い合っていますが、ヨーロッパのライバル車両の多くが享受しているダイナミックなドライビングスリルには及びません。それでも高速道路などの走行は快適に走ることができ、人目を引ける一台かと思います。
Q50は日産のFMプラットフォームを大幅に改良したものをベースにしています。高強度鋼を主な材料として、アルミニウム部品が軽さを加えています。フロントはダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンクサスペンションを採用し、ロングウェイエンジン、フロントマウントのトランスミッション、後輪駆動を可能にします。
ユーロNCAPの独立衝突試験で5つ星を獲得し、高いスコアを出しています。フロントとリアの衝突の可能性を検知して自動緊急ブレーキをかけるカメラシステムや、ドリフトし始めたら車線に戻してくれるオプションシステムなど、安全性を高めるガジェットが充実しているため、安全装備とシステムに関しても高いスコアをもちます。
性能/機能
Q50にはいくつかのエンジンがあり、2.1LディーゼルはメルセデスのSLKからEクラスまで搭載されている物と同じです。170psの出力と400Nmのトルクで低回転から力強く回るので、十分に機能します。オートマチックを使用すると0-100km/hの加速を8.5秒で行われますが、力強いトルクによってパンチが感じられます。
ハイブリッドモデルでは3.5L V6ガソリンエンジンとバッテリーで駆動するモーターで構成されエンジンから充電されます。7速オートマチックが標準装備されており、2輪または4輪駆動が選択可能です。出力は370psと性能はよく、街中では電気によって静かな走行が可能です。
全車にステアリング、スロットル、ギアチェンジのフィーリングを調整できるドライブモードセレクターが全車に装備されています。また、3.0Lのトップモデルには常に路面に反応するダイナミックデジタルサスペンションシステムが搭載されています。
ハイブリッドには世界初の電子制御ステアバイワイヤ技術であるダイレクトアダプティブステアリングも搭載されています。これはステアリングホイールとステアリングラックの間に物理的な接続がないので、従来のシステムにおける機械的な損失を取り除くことで、ステアリングの反応が速くなります。
インテリア
トリムレベルには、SE、Premium、Premium Tech、Sport、Sport Techがあります。ハイブリッドモデルが最上級のトリムになり、豊富な装備が提供されます。エントリーレベルであるSEトリムにはリバースカメラ、パーキングセンサー、Bluetooth、デュアルタッチスクリーンなどが標準装備されています。
Q50のシートは快適で、NASAの研究成果を用いた設計されており、腰や背中の上部の筋肉への負荷を軽減するよう設計されているようです。低い位置のシートと良く配置されたペダルによって、ドライビングポジションは良好で、ステアリングコラムも高さとリーチの調整が可能です。
スイッチやボタン、大きさの違うノブなど、多くのものが並んでいるため、ダッシュボードは少し複雑です。さらにスクリーンは2つあり、上のスクリーンはすべての運転情報とナビゲーション情報が、下のスクリーンにはオーディオ、電話、クライメントコントロールが表示されています。
キャビン収納は2つのカップホルダーとセンターアームレストの下の大きな中央の小物入れと非常に良いサイズのドアポケットがあります。トランクは平均的な500Lのスペースがありますが、ハイブリッド車にするとバッテリーがトランクルームに食い込むため、400L程に減少します。