伝説の「ターボ」がBEVで蘇る。ドリフト専用モンスター ルノー 5 ターボ 3E(Renault 5 Turbo 3E)!|価格・デリバリー他、並行輸入情報を解説|欧州新車情報

かつてラリー界を席巻し、その過激なスタイルで世界中のファンを熱狂させた「ルノー 5(サンク)ターボ」。あの伝説のアイコンが、100%電気自動車(BEV)のモンスターマシン「ルノー 5 ターボ 3E(Renault 5 Turbo 3E)」として現代に蘇りました。
単なる懐古趣味の復刻モデルではありません。リアに2基のインホイールモーターを搭載し、驚異のホイールトルク4,800Nmを叩き出す、まさに「21世紀のドリフトマシン」です。2025年3月には日本導入も正式にアナウンスされ、今、最も注目すべき一台となっています。
※画像は全てプロトタイプのものです。
ルノー 5 ターボ 3E について
エクステリアとボディサイズ:伝説のオマージュと現代解釈の融合
一目見ただけで、かつての「ターボ1」「ターボ2」の血統を感じさせるシルエット。しかし、その中身は完全に別物です。ボディサイズは全長4.08mに対し、全幅は驚異の2.02m(ターボ2より25cmワイド!)。この超ワイドなスタンスこそが、ドリフト時の圧倒的な安定感を生みます。全高は1.38m。
ライト類はLEDに置き換えられ、カーボンファイバー製のボディは、WRC(世界ラリー選手権)で活躍した往年のラリーカーにインスパイアされたベースカラーが与えられ、レトロとフューチャーが交錯する唯一無二のオーラを放っています。



インテリア:21世紀のモデルとしての特徴
ドアを開けると、そこはモータースポーツとデジタルが融合したコックピットです。ダッシュボードには、V字型のフルスクリーンLCDメーターが配され、様々な情報が確認できます。コンセプトカーでは「10個のデジタル・ウィジェット・スクリーン」でしたが、利便性や生産性を考えた結果でしょう。
Sabelt製カーボンバケットシートもより現実的な形状に改められましたが、それでも十分スパルタン。6点式ハーネスは継承されたようです。そしてセンターコンソールにそびえ立つ「ラリーハンドブレーキ」は、このクルマが本気で横を向けて走るための道具であることを示しています。


パワートレインとスペック:ホイールトルク「4,800Nm」の衝撃
パワーは初期コンセプトの380hpから555psへ大幅に強化。バッテリー容量も42kWhから70kWhクラスへ増強され、実用的な航続距離(400km〜)を確保しています。しかし、このマシンの核心は、リアホイールに内蔵された2基の204kWインホイールモーターにあります。
- 最高出力: 555ps(410kW)
- 最大トルク: 4,800Nm(ホイールトルク合計)
- 0-100km/h加速: 3.5秒以下
- 最高速度: 270km/h
モーター軸トルク(約700Nm)ではなく、地面を蹴り出す「ホイールトルク」としての4,800Nmという数値は、内燃機関では到底不可能な、BEVならではの異次元の加速とコントロール性を約束します。5 ターボ3Eは、800Vシステムを採用しており、350kWの超急速充電を使えば、わずか15分で80%までのリカバリーが可能(日本での運用可能性は不明)です。

走行性能と3つのドライブモード:自由自在な「遊び」
「3E」は単なる直線の速さを競うクルマではありません。50度を超えるステアリング切れ角を持ち、狭い場所でのタイトなドリフトも思いのままです。 走行モードには、日常(?)の「Free ride」のほか、派手なスピンターンを繰り出すための「Donut」、そして本格的な競技向けの「Turbo(ドリフト)」モードを搭載。

選べるカラーとシリアルナンバー
世界限定1,980台のすべてに、オーナーだけのシリアルナンバーが刻印されたプレートが装着されます。ボディカラーやリバリー(グラフィック)は、ヘリテージカラーをベースにした複数のパターンから選択可能になる見込みで、一台一台がコレクターズアイテムとしての価値を持つことになります。
スペック表
| 項目 | スペック詳細 |
| パワートレイン | 後輪駆動(RWD)/ インホイールモーター(204kW) × 2基 |
| 最高出力 | 555ps (410kW) |
| 最大トルク | 4,800Nm(ホイールトルク合計)※ |
| バッテリー容量 | 70.3kWh(リチウムイオン / 800Vシステム) |
| 0-100km/h加速 | 3.5秒未満 |
| 最高速度 | 270km/h(サーキットモード時) |
| 航続距離 | 400km以上(WLTPサイクル予測値) |
| 充電性能 | DC 350kW急速充電対応(15%→80%まで約15分) |
| 車両重量 | 1,450kg未満 |
| ボディサイズ | 全長 4,080mm × 全幅 2,030mm × 全高 1,380mm |
| ホイールベース | 2,570mm |
| タイヤサイズ | 前:245/35 R20 / 後:275/35 R20 |
| 生産台数 | 世界限定 1,980台 |
※ 最大トルク 4,800Nmについて: この数値はモーター軸(約700Nm)ではなく、路面に直接伝えられる「ホイールトルク」の合算値です。インホイールモーター駆動ならではの、異次元の蹴り出しを象徴するスペックとなっています。
ギャラリー





















公式動画
Renault 5 Turbo 3E - TV spot | サーキット走行編(60秒)
Renault 5 Turbo 3E | モーフィング編(44秒)
ルノー公式サイト
・ルノー本国サイト:https://www.renault.fr/vehicules-electriques/renault-5-turbo-3e.html
・ルノー英国(UK)サイト:https://www.renault.co.uk/electric-vehicles/r5-turbo-3e.html
販売計画と価格、日本導入について
世界限定1,980台という希少なこのモデル。手に入れるための現在分かっている情報は以下の通りです。
販売計画
- 生産台数: 世界限定 1,980台
- デリバリー開始: 2026年後半〜2027年納車開始予定
- 欧州(UK)予想価格: 約155,000ポンド〜(日本円で約2,500万円〜)
- 予約状況: 欧州では既に一部先行予約が始まっており、争奪戦は避けられません。
日本導入は決定済み
2025年3月、ルノー・ジャポンは「5 ターボ 3E」の日本導入予定を正式に発表しました。
- 導入時期: 未定(欧州より半年〜1年遅れが予想されます)
- 販売方法: おそらく極少数の割当となるため、抽選制が濃厚。
- 仕様: 日本独自の法規対応が行われますが、基本的なスペックは欧州仕様に準じると見られます。
並行輸入という選択肢
「日本仕様の抽選に外れたが、どうしても手に入れたい」「本国のエキゾチックな仕様をそのまま乗りたい」という方にとって、並行輸入は有力な選択肢です。
BEVになっても、イギリス仕様(右ハンドル)やフランス仕様(左ハンドル)の選択が可能なのは並行輸入ならではのメリット。また、限定車ゆえにシリアルナンバーや特定のオプションの組み合わせにこだわりたい場合、欧州全域のネットワークから在庫を探せるのは大きな強みとなるでしょう。
BEVならではの課題:充電機能と設備、CHAdeMO(チャデモ)への対応について
このモンスターを維持するには、インフラの準備が欠かせません。 3Eは800Vという高電圧システムを搭載しているため、その真価を発揮するには高出力な急速充電設備が必要です。日本国内のCHAdeMO規格への適合や、家庭用ウォールボックスの設置など、納車前にクリアすべき項目はいくつかあります。並行輸入で検討される際は、こうした「EVの知見」が豊富なショップに相談することをお勧めします。
日本導入モデルのCHAdeMO対応の可能性
「CHAdeMO(チャデモ)への正式対応」については、現時点(2026年1月)でルノー・ジャポンからの明確な「技術的仕様の回答」はまだ出ていないというのが正確なステータスです。ルノー・ジャポンが2025年3月に「日本導入予定」を正式に表明した際、わざわざこの限定車のために日本市場へのコミットを明言したことは大きな意味を持ちます。
- 過去の事例: これまでルノー・ジャポンが正規導入したEV(ゾエやカングーEV等)は、時間はかかっても国内法規とCHAdeMO規格に合わせてローカライズされています。
- ハードル: 5 Turbo 3Eは800Vシステムという超高電圧を採用しています。現在の日本のCHAdeMO(多くが50kW〜90kW)では、車両側のポテンシャルをフルに発揮しきれない懸念があり、システムを日本向けにどうアジャスト(デチューン、あるいは昇圧器の搭載)してくるかが焦点です。
並行輸入における「CHAdeMO対応」の現実
並行輸入を検討する方に向けては、ここが最も重要なアドバイスになります。
- 欧州仕様は「CCS2」: イギリスやフランスの個体は、欧州標準のCCS2規格です。これを日本のCHAdeMOで充電するには、変換アダプターの使用が現実的な解となります。
- 急速充電の制限: 変換アダプター経由の場合、車両本来の「15分で80%」という爆速充電は利用できず、日本の急速充電器の出力(50kW程度など)に制限される可能性が高いです。
- 「自宅6kW普通充電」がメイン: この手のコレクターズカーは、外出先での急速充電よりも、ガレージでの200V普通充電(J1772規格への変換)をメインに運用する提案が現実的です。
ポルシェ・タイカン用の設備は使えるのか?
同じ800Vシステムを採用する『ポルシェ・タイカン』のオーナーが検討する場合、自宅の充電設備はそのまま共用できる可能性が極めて高いです。注目すべきは、ポルシェが全国に展開する150kW級の「ターボチャージャー」ネットワーク。物理的な規格(CHAdeMO)は同じですが、現在はVW・Audi・Porsche等のアライアンス専用となっています。もし将来的にルノーがこのネットワークに相乗り、あるいは相互利用できるようになれば、5 ターボ 3Eの「15分で80%充電」という驚愕のスペックを日本でもフルに享受できる、最強の運用環境が整うことになります。
お問い合わせ・ご相談
ルノー 5 ターボ 3Eは、単なる「速いEV」ではありません。かつてのラリー魂を、最新のテクノロジーと遊び心で包み込んだ、大人たちのための究極のトイ(玩具)です。
2,500万円を超えるプライスと限定1,980台という壁は高いですが、それに見合うだけの興奮と、ガレージに置いた時の圧倒的な充足感を提供してくれるはずです。日本導入を待つか、並行輸入でいち早く動くか。伝説をその手に収めるためのカウントダウンは、もう始まっています。
現状、車両の確保、正確な価格、デリバリー条件他を、確認中です。詳細が判明しましたら改めてご案内いたします。


