ブレーキディスクが過熱して青く変色している原因と対処方法

※画像のブレーキは正常です。
トラブル症状
ディスクブレーキのローターが青や虹色に変色しているという症状です。サーキット走行や峠道など長い下り坂での連続使用を行うと、ブレーキローター(ディスク)が過度に加熱して変色することがあります。変色したブレーキローターは金属の性質も変化している可能性があるため、ブレーキパッドと併せて交換が必要になります。
考えられる原因と故障診断
① サーキット走行や長い下り坂でブレーキを多用した
原因
ブレーキの多用によって加熱したブレーキローターの放熱が間に合わず、変色してしまった可能性があります。サーキット走行以外にも、峠道や長い下り坂の走行、ブレーキペダルに足を置いた状態で走行してしまった場合など、ブレーキが過度に加熱してしまう事象が考えられます。
診断方法
ブレーキローターを目視して確認します。青だけではなく、虹色になっていたり、黒っぽく焼けたような色になっていないかなど注意深く確認が必要です。
修理・改善方法
ブレーキローターが変色するほど加熱した場合、ブレーキパッドにも同様に熱が加わっているため、ブレーキローターとブレーキパッド、場合によってはブレーキフルードの交換を行います。
② ブレーキの引きずり
原因
ブレーキキャリパー内部のピストン戻り不良などにより、ブレーキパッドが引きずった状態になると、常にブレーキがかかった状態で走行することになり、ブレーキの異常加熱の原因となります。
診断方法
車両をリフトアップしてタイヤを空転できる状態にし、ブレーキの引きずりがないか確認します。
修理・改善方法
ブレーキキャリパーのオーバーホールで改善します。この場合もブレーキローター、ブレーキパッド、ブレーキフルードの交換が推奨されます。