フィアット クーボ（Fiat Qubo）は、商用バン「フィオリーノ」をベースに開発された、コンパクトなマルチパーパスビークル（MPV）です。全高が高く、スクエアなボディ形状と両側スライドドアを採用しているのが最大の特徴。全長は約4m未満と短いながらも、この箱型の設計により、驚くほど広い室内空間と優れた積載能力を確保しています。このため、日本の軽自動車に近い取り回しの良さと、ヨーロッパ車らしいしっかりした足回り、高い走行安定性を両立しています。搭載されるエンジンは、ガソリンに加え、1.3L マルチジェットディーゼルエンジンが人気で、優れた燃費性能とトルクフルな走りが評価されています。正規輸入としては日本未導入のため、並行輸入車が中心ですが、個性的で実用的な小型車を求める層に支持されています。

大阪府松原市のK様よりお預かりしたクーボは、ワイエムワークスで並行輸入した、2021年登録（生産は2019年）の上級仕様ラウンジ。平均的な走行距離で年式相応に状態の良い個体です。今回は電装系の不調予防と診断を主目的とした一般整備のご依頼です。各ECUエラーチェックと診断点検、併せてバッテリー交換と充電量（オルタネーター出力）のチェックを行い、始動性やアイドリング時の電圧、ロードテストによる灯火類や電装アクセサリー作動時の電圧降下もチェック。日常の短距離移動でも安心してお使いいただけるコンディションに整えました。

車両情報

車両名	年式	形式
フィアット クーボ ラウンジ 1.3MJ	2021年（R03.02）登録	ー

作業内容

• 各ECUエラーチェック／診断点検一式
• バッテリー交換／充電量点検

交換部品パーツ

交換部品	規格
バッテリー	PRO BATTERY 60A LN2

整備士からのコメント

始動性の低下やアイドリング時のライトのチラつきは、バッテリー容量の劣化や充電不足が原因のことが多く、早めの交換が安心です。今回は新品バッテリーに交換し、発電量（オルタネーター出力）と電圧の安定を確認しました。短距離走行が続くと充電が追いつきにくいため、ときどき20～30分ほど連続走行していただくと良好な状態を保ちやすくなります。今後は半年または5,000kmを目安に簡易点検にお立ち寄りいただくと不具合の把握やコンディション維持に効果的です。

お客様へのお礼

K様、いつもワイエムワークスをご利用いただき、誠にありがとうございます。今後も、点検・整備・修理など気になる点がございましたらお気軽にご相談ください。クーボやパンダもかなりの台数を輸入販売しておりますので、ご要望にお応えできると思います。またのご利用をお待ちしております。

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