WRC6連覇という偉業を成し遂げたランチア デルタ HFインテグラーレの最終進化形、それが1993-94年に製造された「エヴォリューション II（Evo 2）」です。ワイドフェンダーを備えたアグレッシブなボディに、改良型2.0 L 直列4気筒ターボ（Abarth‐prepared）を搭載し、最高出力は215 psへ向上。ABSの標準装備やボディ同色ドアミラー・スポイラーなど外観／装備もアップグレードされました。インテグラーレ シリーズの存在感と走行性能は多くのファンを魅了し、希少価値の高いクラシックカーとして支持されています。

N様からお預かりしたランチア デルタ Evo2は、1993年登録、長年にわたり大切に乗り続けられている1台で、今回は駆動系と電装系のリフレッシュをご依頼いただきました。実施した作業は、大容量タイプのオルタネーターASSY交換に、右ダストブーツIN/OUTの交換。ミッションオイルはUnil Opal製「GERION DRIVELS 75W-90」を使用し、耐久性と潤滑性能を確保。今後も安心して走行いただける状態に仕上げました。

ワイエムワークスでは、ランチアをはじめとするイタリア車の修理・メンテナンスも豊富な経験をもとに対応しています。希少車の部品調達から専門的な整備までお任せください。

車両情報

車両名	年式	形式
ランチア デルタ HF インテグラーレ エヴォリューション 2	1993年（H5.10）登録	E-L31E5

作業内容

• 右ドライブシャフト脱着
• ドライブシャフトダストブーツ交換（IN/OUT）
• オルタネーター交換（大容量タイプ）
• 駆動系オイル交換（Unil Opal GERION DRIVELS 75W-90）

交換部品パーツ

交換部品	規格
ドライブシャフトブーツ IN側	—
ドライブシャフトブーツ OUT側	—
オルタネーターASSY	大容量タイプ
ギアオイル	Unil Opal GERION DRIVELS 75W-90

整備士からのコメント

今回の駆動系と電装系を中心にリフレッシュでは、右ドライブシャフトは脱着のうえでブーツを交換し、グリス漏れや異音の予防を図っています。さらにオルタネーターを大容量タイプへ更新したことで、安定した発電能力を確保し、夜間走行や電装品使用時の安心感を高めました。クラシック世代の輸入車は定期的な駆動系・電装系点検も重要ですので、半年～1年ごとの定期的な点検をおすすめします。

お客様へのお礼

N様、いつもワイエムワークスをご利用いただき誠にありがとうございます。今後も点検・整備ほか、気になる点がございましたらお気軽にご相談ください。希少なモデルの維持にご協力できれば幸いです。またのご利用をお待ちしております。

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