車のヒーターが効かない・暖かくならない原因と対処方法

トラブル症状
ヒーターを使用してもなかなか暖かい風が出てこないという症状です。車のヒーター(暖房)は、エンジンによって温められた冷却水の熱を利用して暖かい風を送り出しています。そのため、ヒーターが効かない場合は故障によって冷却水の温度が上がらない不具合や、冷房と暖房との切り替えができていないことなどが考えられます。また、ヒーターが効かない(効きにくい)状態では、冬場のガラスの曇りをとるデフロスターの効きが弱くなるなどの弊害も発生します。
考えられる原因と故障診断
① サーモスタットの故障
原因
サーモスタットはエンジンからラジエーターに冷却水を送るラインに取り付けられており、冷却水温が低い間は水路を閉じて暖機運転までの時間を短縮し、十分に温まった後に水路を開いてラジエーターでの冷却を開始するようコントロールする部品です。このサーモスタットが故障して開いたままになると、エンジンが温まるまでに時間がかかり、ヒーターが温まるまでに時間がかかります。
診断方法
サーモスタットを取り外して、開いたままになっていないかを確認します。
修理・改善方法
サーモスタットを交換することで改善します。
② エアミックスモーターの故障
原因
エアミックスモーターはメーカーによってエアミックスダンパー、エアミックスサーボなど呼び方が変わりますが、役割は同じです。冷房と暖房の切り替えをするフラップを動かすための部品で、エアミックスモーターが故障すると冷暖房の切り替えができずヒーターが効かなくなります。
診断方法
エアミックスモーターの動作を確認します。正常に動作していない場合、故障が疑われます。
修理・改善方法
エアミックスモーターを交換します。交換後、冷房と暖房の切り替えが正常に行われるか確認します。
③ エアコンスイッチの故障
原因
エアコンスイッチが故障していると暖房の設定が正しく行われず、ヒーターが効かないことがあります。
診断方法
エアコンスイッチの点灯が切り替わるかや、電圧が正しく変化しているかなどを確認します。また、診断ツールを接続してエラーの確認を行います。
修理・改善方法
エアコンスイッチの部品設定がある場合は単体での交換が可能ですが、AUTOエアコンがついているような車では、エアコンパネルASSYでの交換が必要になるケースがほとんどです。