フォグライト・ドライビングライトが点かない原因と対処方法

トラブル症状
フォグランプやドライビングランプを点灯させようと操作しても点かない症状です。フォグランプやドライビングランプは補助灯と呼ばれ、ヘッドライトのアシストをする役割があります。霧や雨天での視界不良時や、街灯の無い暗い道などを走行する際に役立つ機能となるため、しっかりとメンテナンスをしていつでも使用できる状態に保つことが重要です。
一般的にはフォグランプとしてひとくくりにされることが多いですが、補助灯には3種類あり、用途により名称が異なります。
- ドライビングランプ・・・ロービームより少し遠方を照らし、ヘッドライトの明るさを補うためのライト。ドライビングランプは文字通り通常走行時のヘッドライトの光量を補います。
- フォグランプ・・・ヘッドライトよりも下側の広範囲を照らして視界不良時の光量補助を行います。
- スポットランプ・・・ハイビームより遠方を広がりの無い光で照らします。
考えられる原因と故障診断
① バルブ切れ
原因
バルブが寿命を迎えて切れている。片側ずつ切れることが多いですが、両側が切れて極端に暗くなってから気が付くと、両側が同時に切れたと誤認する場合もあります。
診断方法
ランプを取り外し、バルブを目視で確認します。フィラメントが切れていればバルブ切れです。
修理・改善方法
バルブを新しいものに交換することで改善します。
② スイッチの不良
原因
フォグランプやドライビングランプを操作するスイッチが故障している。この場合は両側のランプが点灯しなくなります。
診断方法
スイッチの動作を確認し、電圧や導通の確認を行います。
修理・改善方法
スイッチを交換することで改善します。
③ 車幅灯(スモール・ポジション)が点灯していない
原因
車幅灯が点灯していないとフォグランプやドライビングランプが点灯しない仕様の車両があり、その場合はフォグランプやドライビングランプ単体での点灯ができません。
診断方法
取扱説明書を確認し、正しい操作方法を確認します。
修理・改善方法
車幅灯を点灯させることで改善します。
④ ヒューズ切れ
原因
フォグランプやドライビングランプの回路を保護するヒューズが切れている。
診断方法
ヒューズボックスを確認し、該当するヒューズを目視で点検します。
修理・改善方法
切れているヒューズを同じアンペア数の新しいヒューズに交換することで改善します。ただし、ヒューズ切れには経年劣化による断線と、ショートなどの異常から保護するために断線する2つのパターンがあります。ショートや配線の異常が無いか確認してからヒューズの交換が必要です。
⑤ 配線不良
原因
配線が断線していたり、コネクターに接触不良などがあると点灯しなくなる可能性があります。断線や接触不良が原因の場合は、振動によって点灯したりしなかったりと動作が不安定になったり、チラつきなどの症状が出るケースもあります。
診断方法
配線やコネクターの目視点検、テスターを使用して通電チェックを行います。
修理・改善方法
断線部分や接触不良がある箇所を修理し、接続部を確実に接続することで改善します。