ブレーキペダルの位置が普段よりも低く感じる原因と対処方法

トラブル症状
ブレーキペダルの位置がいつもより低いと感じる症状です。故障の原因によってはペダルの戻りが悪い(遅い)と感じる場合もあります。ブレーキペダルの高さは、ブレーキの残量に関わらず基本的には変化しないような構造になっています。そのため、ペダルの高さが変わっていたり、ペダル操作に違和感を感じる場合、何らかの異常が発生している可能性があります。ブレーキの異常は事故につながる危険性が高いため、放置せずに早急に修理が必要です。
考えられる原因と故障診断
① ブレーキアジャストボルトの調整不良(緩み)
原因
車種によってはブレーキペダルの高さを調整するためのアジャストボルトが付いているものがあります。このアジャストボルトが振動などにより意図せず緩んでしまうと、ペダルの高さが変わってしまう原因となります。
診断方法
ブレーキアジャストボルトの緩みが無いか取り付け部を確認します。
修理・改善方法
ブレーキペダルの高さを基準値に合わせ、アジャストボルトをしっかり締め付けることで改善します。
② ブレーキペダルのリターンスプリング折損
原因
ブレーキペダルはスプリングの力を使って元の位置に戻しています。このリターンスプリングが伸びてしまったり、錆びや摩耗によって折れてしまうと、ペダルが戻り切らずに低い位置になってしまう可能性があります。また、この場合はブレーキペダルの戻りが遅くなるという症状を併発します。
診断方法
ブレーキペダルのリターンスプリングを目視で確認します。
修理・改善方法
ブレーキペダルのリターンスプリングを交換することで改善します。