ウォッシャー液が出ない・フロントガラスにかからない原因と対処法

ウォッシャー液が出ない・フロントガラスにかからない原因と対処法

トラブル症状

ワイパーで掃除しようとウォッシャー液を噴射しても、フロントガラスに液が全く出ない、または液が出ても均等にかかっておらず、適切でない箇所にかかってしまうことがあります。ウォッシャー液の問題は通常、車が走行不能になるほど深刻ではありませんが、高速走行中に鳥の糞や泥水がフロントガラスに付着した場合、視界が悪化し安全運転に影響を与えます。また、ウォッシャー液が適切に機能しない場合は、車検に通らなくなります。

考えられる原因と故障診断

①噴射ノズルの向きがズレている

原因

ウォッシャーノズルには小さな穴が開いたボール上の部品が埋め込まれており、この穴の向きで噴射方向が決まります。噴射方向はボールの向き(穴の向き)を変えることで調整することができますが、この穴が何らかの原因によって向きが変わってしまうとフロントガラスにかからなかったり、必要な箇所にかからないなどの症状が発生しま

診断方法

ウォッシャー液を噴射して噴射口の位置を確認します。液は正常に出ているが、噴射方向が適切でない場合、ノズルの位置がずれている可能性が高いです。

修理・改善方法

噴射ノズルの穴の向きを適切に調整することで改善します。噴射口は傷がつきやすいため、調整時には専用の調整ツールを使用します。

②噴射ノズルの穴にワックスなどの汚れが詰まっている 

原因

噴射ノズルは通常、ボンネットや、ボンネットとフロントガラスの間の隙間に取り付けられています。車をワックスがけする際に噴射ノズルにワックスが詰まったり、汚れ、泥、錆び、水垢などの異物がノズルに詰まって固まってしまうと、噴射口が塞がれ、ウォッシャー液の勢いが弱くなったり、噴射口の形状が変わってしまい予期せぬ方向に飛んでしまうことがあります。

診断方法

ウォッシャー液を噴射して噴射具合を確認します。液があまり出ていなかったり、細かい霧状になる場合、噴射口の詰まりが原因と考えられます。

修理・改善方法

ノズルを清掃ツールを使用して清掃することで改善します。ただし、噴射口が腐食していたり、穴が広がってしまっている場合は、噴射ノズル(ボール部分)の交換が必要な場合もあります。ボール部分を取り出して洗浄する方法も効果的ですが、ボールは非常に小さく紛失しやすいため、取り扱いには注意が必要です。

③ウォッシャーポンプが弱っている

原因

ウォッシャー液はタンクに貯められ、ウォッシャーポンプが圧出することで勢いよく飛び出します。このウォッシャーポンプが劣化したり、弱ったりすると吐出圧力が低下し、ウォッシャー液の勢いが弱まってフロントガラスまで届かない状態となります。

診断方法

ウォッシャー液を噴射して噴射具合を確認します。液の向きや形は適切でも、勢いが不足してフロントガラスに届かない場合、ウォッシャーポンプが弱っている可能性があります。

修理・改善方法

ウォッシャーポンプを新しいものに交換することで改善します。交換はポンプ単体で可能な場合もあれば、タンクと一体型の場合はタンクごとの交換が必要になることもあります。

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