206CC S16、RC用EW10J4Sエンジン換装車引き渡し。
先日、少しお話した206CC S16のEW10J4Sエンジンの換装作業が一通り終了し、休み前に納車しました。
メーカーラインナップモデルと同等の仕様を目指して換装作業にあたりましたので、エンジンマネジメントをはじめ各種スイッチ、インジケータ等もきちんと動作するよう仕上がりました。
テスト走行でも結果は良好、圧倒的なパワーアップによる軽快な走行が楽しめます。今後、多少のマイナートラブルはあるかもしれませんが、調整程度で済むでしょう。
エンジン換装に関しての作業ポイントを簡単にまとめると、
ベース車両:206CC S16 2004年式フライバイワイヤースロットル付
1.エンジン及びミッションについては各マウントの違いぐらいで装着可
2.ドライブシャフトもRC用に換装
3.シフトリンケージのシステム変更
4.ダウンパイプと触媒が流用不可、新規製作
5.可変バルブの関係上、エンジンルーム内ワイヤーハーネスを変更
6.BSIとECUの違いによりシステム全体の変更とコンフィグレーションを設定
と、箇条書きにすると大したことないように見えますが、実際の作業は部品の適合等の調査、システムのチェックと動作確認、テストにかなりの時間と労力が費やされています。
写真では色をつけていますが製品はステンレス製です。リクエストがあればこのようなスポーツ触媒も作製できます。触媒は海外より直接仕入れます。セルの関係で100pc / 200pcが選択可能。
海外のサイトの中にはキャタ無よりスポーツキャタ付の方が良い結果が出ているものもありますので今後の勉強課題です。ワイエムではレース車についても環境を配慮して装着していきたいと考えています。
・新旧2台のプジョー専用テスターでコンフィグレーションの設定を調べています。
今回の作業は1台目でしたので、前述のようにこのような調査やテストにかなりの工数がかかっていますが、2台目以降は大幅に工数を減らせると思いますので納期の短縮ができるでしょう。興味のある方はご相談ください。
BSI及び各ECUとの関係を含めた電装システム全体を知る人はメーカーでも一部の人しかいないのではないでしょうか。今後、様々な状況で活かせると思います。
完成した206CC S16は近いうちに車検を迎えるので、オーナーと相談の上、改造申請をする予定です。公道上で合法的に楽しんでいただきたいと思います。
※掲載情報は発表当時のものになります。現在では販売終了品や価格改定があるものが含まれています。