在庫車特別販売 ポルシェ 944S2(PORSCHE 944S2)英国仕様 右ハンドル|数多のFRスポーツのお手本となったクルマ

在庫車特別販売 ポルシェ 944S2(PORSCHE 944S2)英国仕様 右ハンドル|数多のFRスポーツのお手本となったクルマ

ポルシェ 944シリーズは1983年から1991年にかけて生産された、4気筒エンジンを搭載するFR(フロントエンジン・リアドライブ)のスポーツカーです。この944 S2は、DOHC 3.0L 16Vエンジンを搭載して1989年に発売が開始された最終モデル。ターボモデルと共に「FRスポーツカーの教科書」等と評され、944シリーズの完成形の一つとされています。

944シリーズ概要

生い立ち

944シリーズを知るためには、原型ともいえるポルシェ 924(Porsche 924)と、911の後継を担う予定で開発されたポルシェ 928(Porsche 928)の、2つのFRポルシェを知っておく必要があるでしょう。

924は1975年に販売が開始されたエントリーモデルで、当初はフォルクスワーゲンとの共同開発プロジェクトとして、フォルクスワーゲングループの量産車のコンポーネントを流用し、かつての914のような、安価なスポーツカーを製造することを狙っていました。しかしフォルクスワーゲンの経営陣交代等を受け、ポルシェがプロジェクトを買い取って生産が開始されます。

エンジンは当初アウディ100用をベースにSOHC化された2.0L直4エンジン(128ps/16.8kgm)を搭載。後にターボ化され170ps/25kgmを得たほか、最終型の924Sでは944初期と同じポルシェ自社製の2.5L直4エンジン(150ps/20.2kgm)を搭載します。

操縦性を高めるため重量配分は特に重視されました。トランスミッションとデフを一体化して後軸に直結するトランスアクスル式が採用され、最適な前後重量配分を実現。スタイリングはリトラクタブルヘッドランプや曲面のリアガラスハッチを採用するなど、小型スポーツカーのデザインに一石を投じた斬新なもので、924カレラGTを経て944シリーズに引き継がれます。

もう一つのFRポルシェ、928は911の後継を担うクルマとして1978年に発売されました。今後、北米市場は豪華・快適が求められる、という判断のもと、ポルシェのフラグシップに相応しく、4.5L V8 SOHCエンジン(231ps/36.7kgm)を搭載した大型グランドツアラーモデルでした。以降、改良が重ねられ、928S2では5.0L化、928S4ではDOHC 32V化、最終928GTSでは5.4L化(340ps/50.9kgm)されています。

924と同様、最適な前後重量配分のためにトランスアクスル方式を採用。リアにはヴァイザッハ・アクスルと呼ばれる安定したコーナリングを可能にするパッシブ四輪操舵(4WS)的な機構が導入され、後のマルチリンクサスや4WSの考え方に大きな影響を与えました。個性的なスタイリングは曲面を多用した球体をイメージさせるもので、特徴的なポップアップヘッドランプとともに928のアイデンティティになっています。

924と928は市場で一定の評価を得、相当数の生産が行われたものの、911を支持するユーザーからは928は大きく、重く、俊敏さに欠け「これはポルシェ(のハンドリング)ではない」という否定的な意見が出ました。924に至っては量産車のコンポーネントを流用する(ポルシェの伝統でもある)コンセプトそのものが否定されることも。

944シリーズはこの2台(と911)の間を埋め、「本物のポルシェ」の威信を取り戻するためのモデルとして、ポルシェの技術を結集、924のデザイン、928のエンジンが融合して誕生することになるのです。

944の誕生

1983年、Gr.4のホモロゲモデル「924カレラGT」をインスパイアしたスタイルを纏って944は発表されます。フロントとリアに924の面影はあるものの、前後のフェンダーはブリスター化され、迫力と美しさが共存するアイデンティティを手に入れました。ボディはクーペとカブリオレが用意されます。

エンジンは928のV8エンジンの片バンクを流用した2.5L 直4 SOHC(155PS/20.2kgm)を搭載。トランスアクスル方式の採用でほぼ50:50の前後重量配分を実現し、ポルシェに相応しい(俊敏な)ハンドリングが与えられたのです。生産はアウディの工場で行われましたが、エンジンが「ポルシェ製」になったことで、厳しい論調のユーザーも「これは真のFRポルシェ」と認めるようになりました。

エンジンはベースとなる928の進化に伴って改良が重ねられ、ターボモデルの追加、DOHC 16V化、2.7L化、1989年に登場した最終型944S2では3.0Lになっています。このエンジンは4気筒としては当時世界最大の排気量を誇り、212PS/28.6kgmを発揮して、0-100km/h加速は約6.5秒という侮りがたいパフォーマンスを示しました。

その後、944S3として開発が進められていた968に引き継がれるカタチで944の生産は1991年で終了します。総生産台数は16万台程度(公式記録不明)といわれています。

944S2の魅力

FRスポーツカーの教科書

944シリーズの中でも、ハイパワーを誇った944ターボと944S2はシャシーを共有し、80年代後半、FRスポーツカーの教科書的な存在でした。

特に944ターボが、あの日産 R32型スカイラインGT-Rの目標とされていたことはよく知られています。R32型GT-Rは、最初のニュルブルクリンクテストで散々な結果に終わったことを受け、開発陣は根本から新たな設計目標を定め、R32型GT-Rを鍛え上げました。

その目標であり、お手本でもあったポルシェ 944ターボや944S2が、R32型GT-Rや他のFRスポーツモデル開発の参考になり、その完成度に寄与したことは想像に難くありません。

944S2の気筒あたり排気量は747.5cc!

自然吸気エンジンで有効トルクを得ようとすると、気筒当たりの排気量は500ccあたりが理想的と言われています。4気筒 2.0L、6気筒 3.0L、V8 4.0Lエンジンに名機と呼ばれるものが多いのにも、この辺に理由があります。

あのマクラーレン F1(ロードカー)はBMWモータースポーツ製の6.1L V12エンジンを搭載していますが、ゴードン・マーレーが出したリクエストの一つも、パンチのあるドライバビリティの確保のために「気筒当たり排気量は500cc以上」だったそう。ちなみにスペックは627ps/66.3kgm。

ハナシを944S2に戻すと、エンジンは2,990cc 直4 DOHC16Vで、気筒当たり排気量は何と747.5cc。ピストン直径は104mm!(行程88mm)で、世界トップクラスのサイズ。ターボでもなくアメリカンマッスルカーとも違う独特なトルク感をを生み出すエンジンなのです。クルマで例えるのが難しく、バイクの例で恐縮ですが、ドウカティのようなVツインのリッターバイクの感覚に近いかもしれません。

ドライビングの基本を学ぶのにも最適、5MTを選ぶべし

ポルシェ独自の「トランスアクスル」方式(エンジンをフロント、トランスミッションをリアに配置する構造)が採用され、理想的な前後重量配分を実現。これにより、スポーツカーとしての卓越したハンドリング性能を提供します。電子的な制御もABSのみで、今となっては心許ない感もありますが、逆にスポーツカーとしての基本設計がしっかりしていて、余計な電制が介入しない分、ドライビングの基本を学ぶのにも良い選択肢ではないでしょうか。

なお、特別な事情がない限り、FRポルシェの挙動・ハンドリングを求めるなら、迷わず5MTを選ぶべきです。エンジンのレスポンスも全く別物で、3ATでは終始モッサリ感が拭えず、ガッカリする方も多いと思います。

独特のトルク感とパワーフィールが生み出す944S2だけの世界

独特のトルク感を伴いつつ盛り上がるパワー。エンジンの存在を常に感じつつ、アクセルのオンオフによる荷重とトラクションでクルマの挙動を制御する、このクルマ独自のドライビングの世界が楽しめます。ターボよりもトルク変動が少なく、トランスアクスルがもたらした最適な前後重量配分により、944S2は非常にコントローラブル。流石、FRスポーツカーの教科書、と呼ばれただけはあります。とはいえ、ABS(アンチロックブレーキシステム)以外、トラコン等の電制は介入しませんから、油断は禁物。一応、当時の先進装備であったエアバッグも備えています。

日常使いが可能なスポーツカー

高い走行性能を持ちながら、リアシートと広いトランクスペースのある快適な室内空間により、日常使いも可能です。内装には、高品質な素材が使用され、ドライバーの快適性と操作性が最大限考慮されています。長距離ドライブにも最適で、趣味と実用性を両立したモデルと言えます。

頑丈なボディとエンジン、各部品の耐久性、部品の供給も良好

高負荷な走行状態を想定しているポルシェのボディとエンジンは、一般市販車とは比較にならないぐらい頑丈で耐久性があります。採用されているパーツも基本的に同様ですが、もちろん、経年劣化はありますし、他車からの流用部品もそこそこあります。コンデョションを維持するためには、定期的なメンテナンスは欠かせません。なお、基本構成部品、消耗品の多くは、欧州や北米を視野に入れれば現在でも常識的な価格で入手可能なものが多く、車両の維持に困ることは少ないでしょう。

車両個体情報

現車はワイエムワークスにて並行輸入した1991年モデルの英国仕様(右ハンドル)車です。左ハンドル車に抵抗がある方でも国産車感覚でお乗りいただけます。外装のコンディションは良好で非常にキレイな個体です。内装・機関は年式・走行距離に見合ったヤレはありますがこちらもまずまずのコンディション。有償ですが、シートをはじめとする内装の補修・レストア、エンジンのファインチューニング等にも対応させていただきます。

ポルシェ 944S2 英国仕様 右ハンドルモデル

  • 年式:1991年
  • 車検:2年付(検受け渡し)
  • ドア数/定員:3ドア/4名
  • 寸法:全長 4240mm×全幅 1735mm×全高 1275mm
  • ホイールベース:2400mm
  • 車両重量:1340kg
  • エンジン・総排気量:水冷直列4気筒DOHC・2990cc
  • 最高出力・最大トルク:212ps/5800rpm・28.6kgm/4100rpm
  • ミッション/ハンドル:5MT/右ハンドル
  • 燃料タンク容量:80L(ハイオク)
  • タイヤ・ホイール(前/後):205/55ZR16 7.0J16/225/50ZR16 8.0J16
  • 走行距離:178,664km(2022/12/4時点)
  • カラー:ホワイト

全てを含む乗り出し価格税込6,800,000円

追加のご注意点:

  • ご自宅までの納車費用は別途必要です。地域や距離によって異なりますので、詳細はお問い合わせください。
  • 納車までの納期については、在庫状況や整備内容により異なります。
  • 現車確認可能ですので、ぜひ一度店舗へお越しください。事前予約をおすすめいたします。
  • 走行距離は輸送や整備の際に若干の差異が生じる場合がございます。
  • 売却済みの場合はご了承ください。

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