Mercedes-Benz Citan(メルセデスベンツ シタン)

Mercedes-Benz Citan(メルセデスベンツ シタン)

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モデル概要

シタンはルノー カングーをベースにしています。今回はメルセデスが当初から積極的にエンジニアリングに携わっています。その結果、ヴィートやスプリンターなどのバン、AクラスやCクラスなどの車など、現代のメルセデス製品との調和がとれているだけでなく、より上質な製品であることが感じられます。

外観はメルセデスらしい進化を遂げています。LEDデイタイムランニングライトや、中央に大きなスリーポインテッドスターを施した、大型グリルなど、Bクラスとスプリンターをミックスしたようなデザインです。

全車両、片側スライドドアと、必要に応じて90度又は180度に開く非対称のリアドアが装備されています。標準仕様ではドアの下部はパネルで覆わられ、窓も用意されています。コンパクトとロングにはテールゲートが用意されています。

新型シタンはメルセデス独自のデザイン、シタン専用のインフォテインメントシステム、カングーと同様に全く新しいプラットフォームをベースにしています。欧州ではガソリンエンジンとディーゼルの他に、初めて電気自動車のeシタンも導入され、今後のメルセデスEQT電動ピープルキャリアの基礎となります。

街中などの低速域では乗り心地が良く、ステアリングも重すぎずシャープなので、狭い場所への乗り降りは比較的簡単です。ただし高速域での完成度が低く、乗り心地は特に後部に重量物を積んでいる場合、賞賛に値するものであることに変わりありませんが、シタンの印象を悪くしているはステアリングです。

性能/機能

ディーゼルモデルは全て同じ1.5Lエンジンを搭載しており、適度な静粛性をもちながら、信号待ちでもペースを上げてくれます。108CDは75PS、160Nmのトルクで短距離走行や計荷重に適していますが、109CDIは90PS、200Nmのトルクでより優れた、オールラウンダーになります。

114psの1.2Lターボチャージャー付きガソリンエンジンもあります。最も経済的なモデルは109CDI BlueEfficiencyで、平均燃費は65.7mpg、CO2は112g/kmとされています。ディーゼルエンジンの下位2モデルには5速マニュアル、大型ディーゼルとガソリンエンジンには6速ギアボックスが搭載されています。

ESP横滑り防止装置、運転席エアバック、ヒルスタートアシストなど、シタンの標準装備の安全装備は同クラスの車種の中ではほぼ標準的なものになります。助手席とサイドのエアバックを個別に装備するか、ハロゲンフォグランプも追加された、セーフティパックを選択することもできます。

先代から最新モデルへの変更点として、ノイズの低減が顕著に表れています。新しいプラットフォームによって消音性能が大幅に向上し、ロードノイズやエンジン音も低減しています。しかし、風切り音はディーゼルエンジンの穏やかな音に紛れ、電気自動車を運転するときにはより顕著になります。

インテリア

シタンには3種類のボディ長が用意されており、コンパクト、ロングエクストラがあり、ルーフ高に違いはありません。また、5人乗りのモデルもあり、従業員や資材、あるいはその両方を輸送する場合に汎用性の高さを発揮します。折り畳み式のリアベンチシート、2枚のガラス張りスライドドアなどが装備されています。

キャビンはかなり実用的な雰囲気で、カングーとは異なるデザインとはいえ、かなり殺風景な感じになっています。高い位置にあるギアレバーは良いのですが、変わったハンドブレーキはそうでもありません。標準的なものと異なり、かなり使いづらいですし、複数台の荷物を運ぶような場合にはすぐにイライラしてしまいます。

標準装備としてはフロント電動ウィンドウ、電動調整式折り畳みヒーター付きドアミラー、USB接続、セントラルロック、デイランニングライトが装備されています。MPVスタイルのツアラーには手動調整式フロントシート、Bluetooth、ルーフレールなどが装備されています。また、豊富なオプションも用意されています。

標準的なシタンの荷室容量は最大2.9m³で、最大正規裁量は782kgです。この立方体容量の数値はスチールメッシュのバルクヘッドと折り畳み式の助手席を指定した場合の物で、最大積載長も3,053mmとなっています。ライバル車両の中には1トンまで詰めるものもありますが、シタンはより快適なドライブが期待できます。